【映画】20世紀少年 最終章  

d0057574_2313314.jpg▼動機
ラストが見たいだけ。
▼感想
まさか、こんなサイテーな改変をするとは・・・
▼満足度
★☆☆☆☆☆☆ ひどすぎ

▼あらすじ
“ともだち歴3年”の2019年、世界は世界大統領として君臨する“ともだち”に支配され、殺人ウイルスがまん延する東京は壁で分断。都民の行動は完全に制限されていた。そんな中、カンナ(平愛梨)は反政府組織として武装蜂起する一方、“血の大みそか”以降、行方がわからなくなっていたケンヂ(唐沢寿明)が突然現われる。
※2017年だと思うんだがYahoo映画が2019年だというのでそのままにした。




▼コメント
「原作とは違うエンディング」という触れ込みだったからどこが違うのかとおもって期待してみたら、絶対に変えちゃいけないところをふたつ変えていた。

ひとつめは、物語のテーマである「後悔と贖罪」という部分。
ここを感動作風にいじってきたのには唖然を通り越して憤りを感じた。
原作で”2代目”「ともだち」がどんな気持ちでバーチャルランドの書き換えを行っていたのか。
3人も脚本家がいて誰もそこに気付かないとはボンクラ揃いもいいところ。

ふたつめは「ボブレノン」を演奏してしまったところ。
原作でなぜ演奏しなかったかって事をちゃんと考えれば、ここでは演奏できないはずなのに、それでも演奏させてしまう愚劣さ。
これも多分、演出上の問題でこうなっている感じがする。本当にボンクラ揃いだ。

d0057574_2315042.jpg
あとはなんとなく予想通り。
「ともだち」を最初から”2代目”「ともだち」に設定して、その代わりに”初代”「ともだち」は無かったことにする。シナリオ製作の常套手段。第二章で「地球防衛軍バッヂ」を出したことと、予告で「21世紀少年」まで行きそうな雰囲気から察して、これは読めた。

だけど、”初代”「ともだち」の存在を消したことで、色々とシナリオに不整合が起きているのは大問題。結果的に「ともだち」だった二人を足したキャラクターにはなっているが、お互いのエピソードを盛り込もうとして、結局はおかしな事になってしまっただけの結末。
もうなんだかなって感じ。※まあ、原作にも不整合はいっぱいあるけどね・・・

逆に、全く読めなかったのは、
・第3章前半の主人公である「磯野姉弟」がお客さんだったこと
・小泉響子がお客さんどころか背景だったこと
・反陽子爆弾が無かったこと
・「せいぼ」完全無視だったこと
・漫画家がウジコ氏と会ってなかったってこと
・カンナとキリコが会わずに終わったこと
って感じかな。

d0057574_2313205.jpg
原作読者を煙に巻こうとして仕掛けたふたつの仕掛け、
・スケープゴートにされたヨシツネ
・はっきりと書かない子役時代の秘密
も、残念ながら好意的に見ることは出来なかった。

あと、先にエンドロールを流したせいで、お面の下の顔が誰の顔だか判っちゃったのは完全に演出のミス。ドキドキもワクワクもなく、「ほら、わかってんだから早くしなよっ」っという感じになってしまったのは本当に残念。
もし、試写会版もこのエンドロールだったとしたら・・・
なんて考えると思わず笑っちゃうな。
※必死で見なかったフリをするしかない・・・

d0057574_2314434.jpg
子供の頃に犯した罪は、その後悔を死ぬまで負い続けなければならない。
それを知るからこそ人は大人になって行くことができる、という原作の主題になる部分を、まるきり真逆な解釈にしてしまったこの映画を、悪いけれど私は到底赦すことは出来ない。

というわけで、この映画は最悪だ。

さて、最後はいつもどおりキャスティングについてアレコレ。
メインキャストと今まで書いてない人優先で、点数は似ている度。

d0057574_23152374.gif▼磯野サナエ 福田麻由子(75点)
第3章「東京班」の主人公にして進行役。
・・・・・・のはずが!なんだこの扱い!ふざけんな!
このキャラクターを通してみるカンナ像こそ、第3章の醍醐味だったのに、製作サイドは何もわかっちゃいない!

d0057574_23153657.gif▼矢吹丈 唐沢寿明(70点)
第3章「上京班」の主人公にして本編のキーパーソン。
もっと面白いエピソードはあったはずなのに、全部割愛って・・・
「最悪の男」と「スペードの市」がいないのでしょうがないか。
でも、第1章の時は似てなかったがこっちは似ていた。

d0057574_23154927.gif▼カンナ 平愛梨(35点)
本編の主人公。
弱さを見せる本作こそ弱々しいカンナの醍醐味だと思っていたのに、殆どのシーンで感情こもっているように見えないのはどういうこと??素直に掘北真希つかっておけばよかったのに・・・

d0057574_2316116.gif▼オッチョ 豊川悦司(45点)
全編を通してのキーパーソンにして第2の主人公。
本当は最後までそれなりに活躍するキャラクターだったのだが、どういうわけか章が進むごとに尻すぼみさせられた実写版。ちょっとかわいそうだ・・・

d0057574_23161156.gif▼キリコ 黒木瞳(20点)
本編終盤のキーパーソン。
どう考えても60過ぎた人には見えないんだよね・・・
ここは諦めて誰かにバトンタッチしたほうが良かったんじゃ?
ま・・・原作も60過ぎには見えないんだけど。

d0057574_23162212.gif▼背景 木南晴夏 (95点)
第2章の主人公。
エロイムエッサイムズとの絡みが無かったからこういう予想はしていたがあまりにヒドイ扱いに愕然。いつも何か食べてたのは、それでも目立とうと頑張ったからかだろうか?

d0057574_2316315.gif▼コンチ 山寺宏一(95点)
いや・・・
似てて過ぎ・・・
声までイメージどおり・・・ってなかなか無い。
びっくり。

d0057574_23164170.gif▼チャーリー 古田新太 (65点)
波春夫のときはまあまあかなってかんじだったが、チャーリーに変貌してからは似ていると思った。
ライブシーンでしかそれが見られないのは残念。
あくまで見た目のだけだけど。

d0057574_23341377.gif▼カツマタ君 神木隆之介 (200点)
エンドロールで名前を見た瞬間「イメージどおり!」
っと思ったカツマタ君だが、実は原作では顔は出ない。
「ハットリ君」のお面の意味が使えなくなってしまった変わりに、
大人役と名前の似ている俳優をもってくるとか、笑った。

▼その他
残りの原っぱ組は、
マルオ(石塚英彦)がそこそこ頑張っていたのと、
ユキジ(常盤貴子)がドヘタになっていてびっくりしたのと、
ヨシツネ(香川照之)に変な役回りまわすなってことと、
ケロヨン(宮迫博之)の演技が大げさすぎたのが気になったのと、
そんなところが気になった。

さらに残りのキャストは、
万丈目胤舟(石橋蓮司)は役柄変更で失速、
高須(小池栄子)も役柄変更でやっぱり出番激減、
ちゃんと太ったヤン坊・マー坊(佐野史郎)にはちょっと笑わせてもらって、
柔道家(武蔵)には花園君を感じることができた、
という感じ。

▼状況
MOVIX伊勢崎にて無料鑑賞券で鑑賞
▼観客
前列エリア以外は満席の様相

▼対象
まあこれほど原作読者を小バカにした映画も珍しいわ・・・
▼見所
いつか誰かがやるだろうと思ったキャストリレー(大人→子役だが)が見られたことだけが今作の収穫。※スタッフロールで彼の名前が出たとき、思わず「マジで?」って言ったの私です・・・
加えて、本来の名前にそって「福田」麻由子をキャスティングしているところとか。


▼関連
>>【映画】20世紀少年 第1章≪ネタバレなし≫
>>【映画】20世紀少年 第1章 【裏】≪ネタバレなし≫
>>【映画】20世紀少年 第2章≪ネタバレなし≫
[PR]

by unknown0083 | 2009-09-01 23:25 | 映画

<< 【GNO2】50Day サイド... 【日記】ポスターに驚く >>