【映画】ソラニン  

d0057574_2221972.jpg▼動機
原作が好きだから
▼感想
冷静に考えれば実写でこれ以上のものはできないかも
▼満足度
★★★★★☆☆ このへん

▼あらすじ
OL2年目で会社を辞めた芽衣子(宮崎あおい)と、音楽の夢をあきらめられないフリーターの種田(高良健吾)は不透明な未来に確信が持てず、互いに寄り添いながら東京の片隅で暮らしていた。ある日、芽衣子の一言で仲間たちと「ソラニン」という曲を書き上げた種田は、芽衣子と一緒にその曲をレコード会社に持ち込むが……。




▼コメント
ロケーンションはまるで原作漫画から切り取ったように完璧、
物語は基本的にトレースだが、原作では明記されなかった「ソラニン」の意味にあえて触れることで、ひとつの大きな筋を作ったまでは良かったが、拾い上げた登場人物毎のエピソードが軒並み「起承転結」のどこかが必ずかけているのには非常にガッカリ。

と、まあ、正直どこまで本気で作ったのかわからない映画ではあったが、
作曲担当の「ASIAN KUNG-FU GENERATION」が原作を大事にしてくれた事と、
他のバンドの曲を演奏することを厭わなかった近藤洋一@サンボマスターの音楽魂と、
「曲」ではなく「楽器」を覚えてきたと思わしき宮崎あおいのプロ根性が、
この映画を支えていたように思う。

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一番重要な問題として、この映画はどんな人が楽しめるのだろうか?
原作既読者は、原作をトレースしたうえロケーションも完璧なのに、原作とは全然違う物語が進む違和感を感じることだと思うし、
原作未読者は、中途半端に食い散らかした個々の物語が結局収束せぬままに、都合よく物語が展開していくように見えるだろう。
そういう意味では非常にガッカリな映画だったと思う。

あまり言いたくはないが、連載アニメもしくはアニメ映画でやったほうが、よりよいものができたと思う。
特に、新海誠に監督を任せ、芽衣子のボーカルに「チャットモンチー」の橋本絵莉子をあてたならば、これだけで多くの人が納得する作品に仕上がったことは、想像に難しくない。
※作曲はそのまま「ASIAN KUNG-FU GENERATION」でOK

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が、もし希望通りにアニメ化されても、
その後実写化なんて話になったとして、
「その時、宮崎あおいじゃない人が芽衣子を担当したら・・・」
なんて想像したら思わずゾッとしてしまったので、
これが最良の形ではないにせよ、これはこれでと受け入れることにした。

≪追記するコーナー≫
後はあまりまとまらなかったので追記へだらっと書くことにする。
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本番前日のリハーサル風景を見た瞬間に評価ががらりと変わった宮崎あおい。
あの16ビートのカッティングは相当な練習量といくつかのコツを身に着けないとできないものだから、上映版ではストレイテナーのホリエアツシ(音楽担当)の演奏に音声が差し替えられていたとしても、アレを「本当に弾いている」と思わせた時点で、宮崎あおいのことは悪く語れない。
この女優は恐らく「曲」ではなくて「楽器」を覚えてきたのだろう。
凄いプロ根性だと思う。
つうか普通そこまでしない。
このお陰で、この映画が救われているといっても過言ではないと思う。
で、こういう姿勢こそが宮崎あおいの評価を支えている土台でもあるんじゃないかと気付いた。

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キャストが知れた時点で興味があったのは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの曲をサンボマスターのメンバーが演奏するという部分。
同じオルタナティブにグルーピングされてはいるが、サンボマスターはちょっと別路線行っている気がするので、王道を継承するASIAN KUNG-FU GENERATIONとは仲が悪いと思っていたのだけれど、そんなことはないのかもしれない。
※ファン同士は仲が悪そうなイメージがあるのは謎。
演技面では伊藤歩に完全に助けられてたが、
演奏面では逆に、高良健吾と宮崎あおいを完全サポート。さすが本職。
やはりベースがプロだと他が素人でもちゃんと安定するのがいい。

で、曲の方の「ソラニン」についてはASIAN KUNG-FU GENERATIONの一番いいところをちゃんともってきたなって所に、彼等の原作漫画に対する敬意を見せてもらったような気がした。
ここは語ると長くなるので、次へ。

d0057574_22372216.jpg非常に間の取り方のいい女優がサバ川役だったので、誰がやってるんだろうと思ったら、まさかの岩田さゆりだった。
※エンドロールで知る
これなら「加藤とサバ川」のエピソードを全部やれたんじゃないかと思う。なのに、起承転結の一番大事な「転」の部分が抜けちゃってるのが本当にもったいない。サバ川ビフォア・アフターなんてもうキャスティングだけで笑えるのに・・・

冴木は小山田圭吾が良かったのだが・・・それはかなわず。

▼状況
MOVIX伊勢崎にて特別割引券価格で鑑賞
▼観客
60名前後(若手とシニアという不思議な空間)

▼対象
原作読者で宮崎あおいに特別な感情を抱かないギター経験者でアジカンが嫌いでない人
▼見所
宮崎あおい ※残念ながら寝姿は全裸ではありません
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by unknown0083 | 2010-04-03 15:10 | 映画

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