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【映画】フラガール  

【映画】フラガール_d0057574_20534457.jpg■状況
109シネマズ佐野にて特別観賞価格で観賞
■動機
各方面からのお奨め
■感想
面白かった

■あらすじ
昭和40年。規模縮小に追い込まれた福島県いわき市の常磐炭鉱。危機を救うために炭鉱会社が構想したのがレジャー施設「常磐ハワイアンセンター」の建設だった。
ハワイアンダンサー募集の要項を見た早苗(徳永えり)はここから抜け出す最初で最後のチャンスだと、友人の紀美子(蒼井優)を誘いダンサーに志願する。




■コメント
実話を元に構成された映画です。

主演は平山まどか役の松雪泰子、ダンサーサイドの主役は紀美子役の蒼井優、炭鉱夫サイドの主役は豊川悦司をそれぞれ配置して、ハワイアンセンター建設という事柄を三方向から見ることで物語りに奥行きを出しています。
三者それぞれの立場を丁寧にわかりやすく描写し、それぞれの対立やその和解などを交えながら、物語が進行します。
炭鉱の歴史の変わり目を見ているような、そんな不思議な映画です。

この映画の本当の見所はダンスシーンです。
前半に見せる松雪泰子のソロダンスシーンは本当のダンサーのように格好良く、脇で見ているダンサー達と一緒にただ見とれてしまいました。
そして後半に、同じダンスを今度は生徒である蒼井優が全く同じように踊る。
このあたりの展開についつい息をのんでしまいます。

また、福島県いわき市が舞台なので、東京から平山まどか以外は全員福島弁(?)を話すのですが、みなさん違和感なく聞けました。
※早苗役の徳永えりの方言が一番好きでした

平山まどかの内面描写もよく出来ていて、東京で一流のダンサーだった彼女が様々な葛藤の中で、自分も教師としても人間としても成長していく過程がうまく表現されています。
最初、吉本(岸辺一徳)を怒らせた(とはいえ方言丸出しだったため何行っているか全くわからなかったのですが)彼女が、後半「いい女になりましたね」といわれるまでの、その変わりようが見ているこちらもついうなづいてしまうものだったのは、もう素直にお見事というしかありません。

ところどころに笑いを配置しながら本筋はシリアスな物語構成で、気がついたら最後まで来ていたっという感じの物語です。
とてもいい映画だと思いました。

≪追記するコーナー≫
クラシックバレエとフラダンスでは畑違いかもしれませんが、蒼井優のタヒチアンダンスは余りに格好良すぎて「この人はこういうのできる人だしなぁ」っと思ってしまいしました。
ちょっともったいないところでした。

■対象
特に制限なく楽しめるとおもいます
■見所
でれすけ!

by unknown0083 | 2007-03-03 10:20 | 映画

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