【映画】秒速5センチメートル  

d0057574_22391386.jpg■状況
テアトル宇都宮にて特別観賞価格(割引)で観賞
■動機
映像がキレイだったから
■感想
少し切なく少し懐かしく少し優しくなれる映画

■あらすじ
小学校の卒業と共に会うことがなくなった遠野貴樹と篠原明里は、お互いに特別な思いを抱えていた。日々を重ねたある日、貴樹は明里に会いに行くことを決意する。
約束の3月4日、外は雪が降り始めていた・・・




■コメント
映像美というにふさわしい世界感でした。
監督が得意としている世界系の雰囲気は影を潜める変わりに、短編3本という構成になっています。

まず、細部まで丁寧に書き込まれた背景に息をのみ、リアルにおちる桜で世界に引き込まれます。
また、光の使い方が非常にうまく、陽だまりはとても暖かそうに、日陰は涼しそうに見えるその描写はとても驚きました。

印象に残ったシーンは、1話目の散り行く桜、とにかく寒そうな雪のシーンとストーブの暖かさと、細部まで書き込まれた電車内。第2話の空と海と草原、打ち上げられるロケット、雲の間を飛ぶ鳥。第3話目の恐らくは桜木町と思わしき風景。
映像的な見所は満載です。

物語は3話構成になっており、1話目は中学生時代の貴樹視点、2話目は高校生になった貴樹の同級生・花苗視点、3話目は大人になった貴樹視点と、時代と視点を変えることで物語の多面性をだしています。
どの物語も視点になった人物の一人語り調(モノローグ?)ですすんでいくのですが、嫌味にならない程度のいいバランスが取れていると思います。

第1話目の主人公が追い詰められていく内面描写はなかなかよく出来ていると思います。
携帯電話のない時代、降雪のせいで遅れる電車、狂う予定、迫る待ち合わせ時間、焦る心・・そういった絶望感が凄く出ていました。
もっとも、携帯電話があろうがなかろうが連絡を取る手段などいくつもあるんですが、きっとそれすら思いつかないほど途方に暮れていたということでしょう。

恋愛における男女の考え方の違いなど、すこし考えさせられる部分もあり、それでいて懐かしい気分にさせてくれる。
監督がこだわっているという映像美とともに、ノスタルジーに浸れるいい映画でした。

≪追記するコーナー≫
限りなく地元と呼べるエリアが舞台です。
電車、駅、風景など、ちゃんとロケーションして作成している節が見られてとても嬉しかったです。

■対象
アニメ映像に抵抗を感じない人
■見所
背景、光の描写、空の描写
[PR]

by unknown0083 | 2007-03-31 14:00 | 映画

<< 【GNO2】42Day サイド... 【映画】ホリデイ >>