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【映画】西遊記  

【映画】西遊記_d0057574_22494724.jpg■状況
109シネマズ佐野にてレイトショウで観賞
■動機
多部未華子観賞
■感想
多部未華子だけを観られれば満足

■あらすじ
誠虎の国は緑あふれる国で、王女・ 玲美(多部未華子)は幸せに暮らしていたが、突如現れた金角大王(鹿賀丈史)と銀角大王(岸谷五朗)によって、王と王妃は呪いにより醜い亀の姿に変えられてしまい、国も砂漠の国に変えられた。
そこに三蔵法師一行が現れ、 玲美は三蔵一行に金角と銀角を倒して欲しいと頼む。
※辻褄を合わせるために随分と脚色してあります。




■コメント
西遊記ではなく、多部未華子を観にいきました。
以下のコメントはほぼ多部未華子に特化したものになっています。
ご容赦。

三蔵法師一行や他のメンバーが明らかに子供(特に幼児)向けな演技をしているなか、たった一人、多部未華子だけが普通に演技をしています。
ドラマ版はチラ見程度でしたが、主演・香取慎吾の演技はドラマと変わっているようには思えませんでしたので、これが西遊記(2006)のテンションなのでしょう。
違和感を感じてはいけないところだと知りつつ、やはり主要メンバーの演技に対する違和感を感じてしまいました。

ブルーバックや合成の演技にも慣れていないのか、主要メンバーがギクシャクした演技をしている中、多部未華子だけが慣れた演技を見せていました。

多部未華子が得意とする目線・発声で感情を表現する演技や、いつもにも増してころころ変わる表情、終盤で見せた足技でのアクションなど、彼女には色々な見所が用意されていたのでそういう意味合いでは非常に満足です。


さて、ここからは内容に関して。
完全に完結したドラマ版の中間エピソードとして作成された映画ですが、未見の人も途中参加可能な用に作られています。

シナリオの内容は疑問符だらけで突っ込む気もおきないほどヒドイものです。
三蔵法師を募集する理由、山に登る理由、登る側降りる側に分かれた後の展開、山頂での出来事などなど、基本的にダメなところばかりです。

演出もなんであれほどダラダラしたものにしたのかと思う程ヒドイです。
追いかけっこ、上空での追撃、玉の取り合いなど(如意棒でビリヤードのようにはじいたのは感心したが)、ただ長いだけの映像をダラダラやる必要はないと思います。
ブルーバックでの演技に対して、レギュラーキャストの照れがスクリーンから見えるようでは完全にダメです。

構成もちょっとした意外性を持たせた的な部分は見えますが、基本的には予定調和で驚きもなく、わかり易い伏線をわかり易く使用していて残念。
そもそも沙悟浄と猪八戒はいてもいなくても変わらないキャラクターに成り下がっているのはどうにかならなかったのだろうかと思います。

恐らく製作サイドが自信を持って薦める決め台詞も、なんで西遊記に"天国"が出てくるのかと激しく疑問。※天国はキリスト教系の考え方です。
最後もスーパーサイヤ人になってあっさり勝ってしまうなど、激しく失望。
金角・銀角の岸谷五朗と鹿賀丈史が、かなりの演技を見せていたのに、あの扱いは酷すぎです。
※その後の展開があり、瓢箪を使えなかったのが痛いのはわかりますが


いっそのこと、もう少し対象年齢を上げてもよかったのではないでしょうか。
玲美のエピソードをもう少し掘り下げた上で物語を玲美視点にし、三蔵法師募集などというおかしなエピソードや無意味な上空での追撃などは削除し、玲美は既に国におらず逃亡先で金角・銀角の追ってに追われているところを三蔵法師に助けられ合流し、金角・銀角を退治するため一路誠虎を目指す。というようなエピソードでもよかったと思います。
もっとも、このままだとものの見事なパクリシナリオになりますが。※玲美と文徳(谷原章介)が闇組織に属しているという設定ならさらに完璧ですね。

どちらにせよ、色々な制約があり、まともな演技が出来るのが多部未華子だけという状態でしたので、彼女の演技を楽しみたいだけの私にはあっていたかも知れません。
まともな映画を期待した人は、とてもがっかりすることでしょう。
もっとも、私も映画が面白かったとは言いません。

≪追記するコーナー≫
偽三蔵法師のエピソードで登場した、南原清隆の偽孫悟空と、草彅剛の偽沙悟浄での西遊記がちょっと見たいと思いました。申し訳ありませんが、俄然こちらのほうが面白そうです。
その際は偽三蔵法師と偽猪八戒は、劇場版とは絶対に変更してください。

■対象
明らかな子供向け映画、特に幼児向けですので、大人の方は要注意。
■見所
多部未華子、岸谷五朗、鹿賀丈史、以上

by unknown0083 | 2007-07-15 20:50 | 映画

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