人気ブログランキング | 話題のタグを見る

【DVD】サマータイムマシン・ブルース  

【DVD】サマータイムマシン・ブルース_d0057574_23332838.jpg■状況
レンタルDVDにて
■動機
レンタルやさんでいつも貸し出し中のため意地になり
■感想
なかなか面白かった。

■あらすじ
とある大学のSF研究会の部室の隅にタイムマシン突然タイムマシンの様なものが現れる。メンバーは協議の結果、昨日壊してしまったエアコンのリモコンを取ってこようということになるが・・・。




■コメント
途中数シーンだけイラッと来たが、あとは面白かった。※このイラッと感も計算のうちだと思う。

非常にテンポのいいドタバタコメディ。
もとが舞台劇だけあってシナリオもかなり練りあげられており、色々と難しいことは抜きにして楽しめる。

歴史に矛盾が生じると世界が消滅してしまうという追加設定を行った上で、一切のタイムパラドックスを認めないシナリオが凄い。大抵こういうシナリオの場合、色々とツッコミどころが現れるものだが、このシナリオにはそれが見受けられない。いや、もしかしたらあるのかもしれないが、キャストのテンションの高さも相まってノリと勢いでごまかし切っている。
序盤、タイムマシンが出てくるまでは完全に伏線と割り切った上で尺を取っており、その序盤でありとあらゆるところに仕掛けられた伏線を、タイムマシン登場後に少しづつ解消していく。その伏線には、わかり易い伏線と二度目を見てみないとわかりづらい伏線など様々に仕掛けられており、恐らく2回目以降はおそらくもっと楽しむことができるだろう。
エアコンのリモコンをめぐるタイムスペクタクルが本当に素晴らしい。

演出面でも、昨日と今日の同一時間軸の行動を画面を上下に分けて同時進行させり、過去に移動するときは下へ未来へ移動するときは上へ画面がスライドしたりと、複雑になりがちな物語を少しでも分かりやすくしようという演出がありがたい。

キャスティングも瑛太と真木よう子が結構いい感じだった。
ヒロインである上野樹里よりも、こちらの二人の方がカップリングはいいのではないかと思ったりしたのだが、実はこの二人同い年で、異性としての付き合いというよりも同期生としての友人という感じだったのかと、観終わった後に納得した。※真木よう子が予想よりも若くて驚いたのは秘密。
上野樹里も良かったのだが、SF研究会の男子達のテンションの高さに埋もれてしまい、もうひとつ存在感が出せずにいたようだ。これについては残念。


タイムマシンを手に入れたら"未来"に行きたい私としては、"過去"に行くことにこだわったこの映画の主題は最初とても理解しがたいものだったのだが、"未来は自分達の力で変えていく"といったテーマの様なものが見えたので、すごい勢いで納得できた。
ラスト数分の間に絶望の淵に立たされる主人公が、それでも未来を手に入れようと足掻くラストシーンに妙な清々しさや爽やかさのようなものを感じで好感が持てた。

≪追記するコーナー≫
高校時代の友人が少しSF好きだったのですが「SFとスペースオペラとどう違うのか」などと言っていたあたり、どうやらSFを「スペースファンタンタジー」だと思っていたんだろうな、などということを思い出したのは完全に余談。

■対象
タイムトラベルものに拒絶反応を起こさない人なら誰でも
■補足
SFとはサイエンスフィクションですから

by unknown0083 | 2007-09-30 22:47 | 映画

<< 【GNO2】46Day サイド... 【DVD】亀は意外と速く泳ぐ >>