【DVD】HINOKIO  

d0057574_22212573.jpg■状況
弟のライブラリより拝借
■動機
多部未華子チェック
■感想
一撃でした。参りました。

■あらすじ
交通事故で母親を亡くしたサトル(本郷奏多)はそのショックからリハビリを拒否し、車椅子生活となり部屋に閉じこもり不登校となっていた。
一年後、不登校対策として、ロボットによる代理登校が認められ、サトルは父の開発したロボットで1年ぶりに学校へ行くことになる。




■コメント
映画「夜のピクニック」の広告に「HINOKIO」の多部未華子と書いてあったので、まずはこれからという事で。

先に感想を述べると、大変良い映画。
感動できるし、ほんわり出来るし、青春もできる。
舞台は小学校。
不登校対策としてロボットによる代理登校が認められたという設定。
「ヒノキオ」とあだ名をつけられたロボットでの代理登校を繰り返す少年が、ガキ大将グループとの交流を通して本当の友情を知っていくという物語。

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この映画の肝となるヒノキオの存在に驚愕。
愛嬌のある表情。とてもCGとは思えない造形と動き。
ランドセルを持ち、釣りをし、格闘までこなす。
画面から浮くこともなく、確かにそこに存在するヒノキオ。どれだけの予算と労力を使えばこれほどまでに良質なCGが作れるのか。
一瞬実物かとも思ったが、映画の撮影でASIMO以上の動きをするロボットを作る理由などどこにもない。
日本のCG技術もここまで出来るとひたすら感心。
もちろん作る人が作ればだろうが。

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そのCGと競演するのはガキ大将チーム、主にジュン役の多部未華子。
オーディションで発掘した多部未華子を配役したところから全て伏線。
野球帽、黒いランドセル、一人称「オレ」、男言葉、趣味・釣り、自転車は後ろに足をまわす男乗り。
どこからどう見ても男子。
公開当時に見た人は、色々な意味で騙されたはずだ。
分かる人にはわかるように児童虐待の節も匂わせる。このキャラクターを掘り下げるだけでも1本の物語が出来そうな勢い。
その上、演技をする相手はとなるヒノキオは撮影中その場にいない。CGだから当たり前だが一人演技というのはなかなか大変かと思う。
それを難なくこなす(ように見える)多部未華子はやはり何かが違う。

物語の本筋は、監督の強い思い入れもあってか少し広げすぎな面も見える。
しかしファンタジー映画としては十分受け入れられる範囲内。
子供向けとしては非常に良質なSF青春映画といえる。もちろん大人の観賞にも十分耐えうる。

劇中に流れるBGMの選曲センスとラストのスタッフロールに流れる主題歌もいい。
YUIの歌う主題歌はこの映画のために作られたものではないかと思うくらい世界にフィットしている。先に曲を知っていたのだが、この映画で聞くことで随分とまた違った印象を持った。

d0057574_23164061.jpg登場人物はそれぞれに悩みを抱えた者達もいる。
この映画はそんな人に対して、
「どんなに辛くても生きていればいいことがある」
「命を大切にしろ」
などという当たり前のことは言わない。
誰かが自分の事を考えていてくれる。
ただそれだけのことで生きていく意味が見つかることがある。
「死にたくなったら連絡しろよ。その前に思いっきり遊ぼうぜ!」
劇中にサラリと登場するこの台詞に大きな感銘を受けた。

しかし残念ながらこの映画、公開時期が「スターウォーズエピソード3」や「宇宙戦争」と重複したため、興行収入は散々との事。この映画が多部未華子および本郷奏多の知名度向上と共により多くの人の目に触れることを願う。
また、秋山監督の次回作にも期待。

≪追記するコーナー≫
小学生役にのキャストは
本郷奏多 (14)
多部未華子(15)
堀北真希 (16)
となっており、とりあえず小学生な人物はいない。※カッコ内は公開時の年齢
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堀北真希はその背の高さと胸の大きさのせいで全く小学生には見えないが学園のマドンナというのもは得てしてそういうものだろう。それでも演技はちゃんと小学生レベルなのはご愛嬌。
なお、昨今女の子らしさを前面に出し始めた多部未華子と、一方男性役に挑戦し始めた堀北真希と、現在はこの映画での立場と全く逆になっているのも面白い。
もう一度、二人が競演することがあれば、女の子っぽい多部未華子と、男の子っぽい堀北真希という感じでやってもらえる事を期待したい。

≪蛇足するコーナー≫
クレジット上の主演はサトルの父役の中村雅俊。
物語上の主演はサトル役の本郷奏多。
事実上の主演はジュン役の多部未華子。
という非常にややこしい映画。
一応三人で主演という形になっているようだ。

■対象
子供も大人もSF好きの人も多くの人に見てもらいたい映画
■見所
死にたくなったら連絡しろよ。その前に思いっきり遊ぼうぜ!
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by unknown0083 | 2007-11-05 23:26 | 映画

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