【映画】ALWAYS 続・三丁目の夕日  

d0057574_1493519.jpg■状況
109シネマズ佐野にて無料鑑賞券で観賞
■動機
流行ってるようなので
■感想
長い上映時間を感じさせない作りに拍手

■あらすじ
昭和34年、東京オリンピックの開催が決定し、日本では高度経済成長期が始まろうとしていた。黙って去ったヒロミ(小雪)を思い続けながら淳之介(須賀健太)と暮らす茶川(吉岡秀隆)のもとに、実父が再び淳之介を連れ戻しに来た。




■コメント
上映時間の長さから、万全を期しての観賞を心がけたのだが、そんなことは全く気にならないほど映画に集中できた三時間弱だった。面白かったかつまらなかったかと問われれば、文句のあるところはあるが面白かったと答える。

まずCG技術の向上に感心。
殆ど違和感のないレベルでの完成度だと思う。あまりにもCGシーンが見事すぎて、逆にセット内のシーンがチープに見えてしまう始末。今度の課題があるとすればその辺りのバランス取りだろう。
序盤の怪獣映画(妄想シーン)などあまりに圧倒的な出来栄えにびっくりした。※東京タワー倒壊はちょっと変だったが

次に無駄に集めたキャストに感心。
鈴木オートの従兄弟に平田満、一平と淳之介のクラスの先生に吹石一恵、台詞の多いほうの踊り子に貫地谷しほり、ベテランの踊り子に手塚理美、落語家っぽい人間に渡辺いっけい、日本橋のエピソードに上川隆也、 芥川賞選考委員に浅野和之、極めつけはアイスキャンディ売りにピエール瀧と、ほんの数シーンのために追加されたキャストだけで1本の映画が撮れそうな勢いだ。
「ALWAYS」からの出演依頼なら断る理由もないということだろうか。

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継続キャストの中にも驚かされた人物がいる。
二年の間に随分と背の伸びてしまった須賀健太や、シーンが少ないせいか妙に下手になってた小雪や、つなぎを着ていれば違和感なしだがお風呂上りは全く30年代に見えない堀北真希にも驚かされはしたのだが、それ以上に驚かせてくれたのは一平役の小清水一揮。
二年経っても全く変わらない容姿にも驚いたが、もっと驚いたのは随分と成長した演技力。恋に落ちる瞬間、美加相手の不貞腐れ具合、冷やかされた時の反応、謎のお菓子"デリカシー"、美加の最後の言葉に対する反応など、彼を見ているだけで随分と楽しませてもらった。

d0057574_2254382.jpg今回のメインエピソードは茶川の芥川賞再挑戦。
この映画内で唯一起承転結全てが揃っているエピソードではあったが、残念ながらあまり感動させてもらえなかった。最初から最後まで予定通りというか予想通りというか、そういう意味では予定通りに事が運ぶのを眺めていただけだった。芥川賞選考委員のエピソードは、なんとなく映画自体から浮いており、あってもなくてもいいエピソードという印象を受けた。

今回のセカンドエピソードである一平の初恋話の方はかなり面白かった。
最初はさみしいもんだという六子の言葉や、一平のなんの気のない一言が実は大人たちの言葉より子供の心を動かしていたりとか、そういう小さな積み重ねがこちらのエピソードを面白くしていたように思う。美加(小池彩夢)がどう見ても、周りを見て自分を変えようと言うタイプには見えなかったので、彼女の心情変化をもう少し丁寧に描けばもっともっと良くなったような気がする。しかしこの二人のエピソードがこの映画を面白くしていたのには変わらない。

その他のエピソードでは宅間先生の"悪魔の儀式"や、結婚のシーンで先生が名簿でパン!パン!パン!と頭を叩くシーンや、今度こそ本当にシュークリームや、今年も扇風機に向かって「あ゛~」をやるシーンが印象に残った。

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「また逢える」というキャッチフレーズに相応しく、今回は殆どのキャストにエピソードが加えられている。その結果上映時間が長くなっている。観終わってしまえば「正直いらないな」と思うシーンは山ほどある。
しかしながら、上映時間の長さを感じることなく楽しめたのもまた事実。
この先いくらでも続編を作れる要素を持っていながら、もしかしたらこれ以上作らないつもりで、今作に全てをつぎ込んだのかもしれない。そんな推理をしてみたりする。

≪追記するコーナー≫
エンドロールにも仕掛けがしてあり、最後まで楽しませようとする気概が感じられて好感。
だが、途中で仕掛けが切れたタイミングで立ち上がる人が大勢いた。
まだ小雪が出ていないのに、何故立ち上がれるのか不思議だった。
案の定、いったん間をおいてから再びエンドロールの仕掛けが小雪から再開。立ち上がった人達はいいシーンを見逃してしまったことになる。
何事も焦ってはダメなのだ。

≪どーでもいいコーナー≫
全然関係のない話で恐縮だが、この映画はテレビドラマ「僕の歩く道」とキャストがかなり重複している。小日向文世、浅利陽介、浅野和之、須賀健太・・・
偶然だろうがちょっと気になった。

≪苦言するコーナー≫
映画の出来とは関係のない事だが、制作した日本テレビに苦言をする。
CG合成の裏側はあまり見せないほうがいい。
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日本橋での再会のシーンなど、上川隆也が薬師丸ひろ子を見送り続けるのは、そういうシーンだからではなく、それ以上向こう側に行けないからだと知ってしまうことが、映画に対して良いことだとはとても思えない。
そういうのは販売用のDVDに入れれば良いのであって、わざわざテレビで嬉々として語るべきことではないと思う。
以後、よろしく。

■対象
大人から子供まで老若男女もらさず対象にした意欲作(おトイレの近い方は要注意)
■見所
儀式
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by unknown0083 | 2007-11-10 21:30 | 映画

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