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【DVD】花とアリス  

【DVD】花とアリス_d0057574_21564312.jpg■動機
岩井俊二観賞
■感想
やっぱり蒼井優は一味ちがうんだな・・・
■満足度
★★★★★★☆ いいかも

■あらすじ
幼なじみのハナ(鈴木杏)とアリス(蒼井優)。ハナは落語研究会に所属する高校生・宮本(郭智博)に一目惚れ。同じ部活に所属しなんとか宮本に近づこうとする。そしてある嘘をついたハナは宮本と急接近するが、その嘘がバレそうになりさらに嘘をつくはめに。しかもその嘘がきっかけで宮本がアリスに恋心を抱いてしまう。




■コメント
ロケ地がご近所だったようで、見覚えのある景色があった事に驚く。
まあそれはそれで。

全体的にほのぼのとした空気が流れている。
"少女マンガのような"、という表現が一番しっくりくるのだが、あまり褒め言葉では使わないような気がしたので、色々と言葉を考えてみたがいい言葉が思い浮かばない。
監督の空気感なのか、女優達の醸し出す空気なのか分からないが、こういう空気は嫌いじゃない。だいぶいい感じ。

【DVD】花とアリス_d0057574_2211411.jpg
自分本位のハナと天真爛漫なアリス。
どちらかと言うとわがまま娘な感じの二人だが、どういうわけか嫌味に感じない。
ハナの身勝手さや猪突猛進振りにちょっとイラッとくるも、それほど嫌味に感じない。

先輩をものにするために次々とデタラメを繰り出すハナのその想像力に脱帽。
どんなピンチに陥ってもさっくり切り返す。
友人をダシに使ったり悪人に仕立て上げるのはどうかと思うが、まあそれも嫌味に感じないので安心して見ていられるのがいい。

【DVD】花とアリス_d0057574_2223024.jpg
映像の美しさに定評のある監督だけに、映像は繊細でキレイ。
主演の3人が映っているだけでも絵になる不思議な映画。
音楽も随分と作品世界にマッチしている。
と思ったら自分で作曲したらしい。
何でもやってしまうのね、この監督。

【DVD】花とアリス_d0057574_2261189.jpg
ラストに見せ場のあるアリス役の蒼井優。
彼女に対して、
"たった一人で画面の空気を変えスクリーンを支配する女優"
というイメージを持っていたのだが、やはりそれは間違いではなかったことを証明してくれる。
もともとスキルがあったのか、撮影用に特訓したのか、そのあたりは詳しくないが、そのバレエは見るものの眼を奪う見事なもの。
劇場で観賞していたらまた随分と違った雰囲気だったんだろうなっと思うとちょっと悔しい。

一応ハナにもラストに見せ場はある。
が、ここは残念ながら先輩にもってかれてしまった感じ。
先輩は実にいい人だった。

思い込みと思い違いが物語を紡いでいく。
ハートのエースで勝負に出る先輩が、ちょっとだけ男らしくて面白かった。
※ここのやり取りは面白い。アリスがどうかわすのかワクワクした。

≪追記するコーナー≫
木村多江がチャキチャキした役で出ていた。明るい役は初めて見たような気がするが、こちらの方が似合ってると思った。
日本語のたどたどしい女の子はどこかで見た事があるのだが思い出せず。

■状況
ライブラリより拝借
■対象
青春ものが好きな人
■見所
"ウォーアイニー"、"そこは黙秘します・・・"

by unknown0083 | 2008-01-08 22:25 | 映画

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