【映画】転々  

d0057574_2055730.jpg■動機
昨年末からずーっと観たかった映画
■感想
意外とまともな映画だった。・・・って失礼か
■満足度
★★★★★★☆ いいかも

■あらすじ
幼いころに両親に捨てられた孤独な大学8年生の竹村文哉(オダギリジョー)は、いつの間にか84万円もの借金をこしらえ、返済の期限があと3日に迫っていた。しかし、その期限の前日、文哉は借金取りの福原(三浦友和)から借金をチャラにする方法を提案される。それは、吉祥寺から霞か関まで歩く“東京散歩”に付き合うことだった。




■コメント
特になんのキャンペーンだとも銘も打たず、
上映開始から随分と経過したこの映画が、
なぜ今頃上映されていたのか解らないが、
昨年末から興味ある映画だったので、
渡りに船という感じで観賞しにいった。

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この「転々」という映画を撮った三木聡という監督は、
脱力系シュールコメディを得意としている監督なので、
ニヤニヤしながら観られたらいいなっと思っていたら、
意外や意外、しんみりと感動できるいい映画になっていた。

といっても、本来の路線を覆したわけではなく、
そのままの路線で感動作を作ってきた、その手腕というか、
その作風の広さというか、そういったものにすごく感心した。

映画には原作があり、いつもの如くそちらは未読だが、
本筋を大きくは変えてないだろうと想像させるつくりで、
もし全然違うものだったら原作もちょっと読んでみたくなる、
そんな感じの映画だった。

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主演のオダギリジョーと三浦友和は何ひとつ問題ないくらいに素晴らしく、
基本的には二人がダラダラと歩きながらしょーない会話を繰り広げて行くだけの、
一風かわったロードムービーチックな映画であるにも関わらず、
それが全然飽きないというのが驚きだった。
※上の画像は個人的に一番受けた「呪い祭り」ののぼり。神社にきて呪われたくないw

スーパーの店員サイドのエピソードや、
所々配置された小ネタも面白かったのだが、
どうもそれだけじゃないような気もするので、
やっぱりそこは俳優の巧さなんだろうな、なんて思ってみた。

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後半に小泉今日子と吉高由里子が登場したあたりから、
物語は違った方向性をみせるが、
その空気がまたとても心地よく、
いつまでもそのままで続いたらいいなと思わせられた。

そして、事前に交わされた「最後に食べたいもの」という何気ない会話を伏線にして、
やはりそうはさせないんだと気付かされるやり方に感心させられつつも、
それは同時に物語の終わりも予感させられて、なんだか寂しい気持ちになった。
※食べなければ時間は進まないと思ったであろうオダギリジョーに激しく同意。

その他、サラリと登場する人々も面白く、
初恋の女の子が平岩紙だったり、しかもコスプレイヤーになっていたり、
畳屋の親爺に笹野高史を持ってきたり、
突然広田レオナが出てきたり、
時効警察から麻生久美子がひょっこり顔を出したり、
ダメな息子役が石原良純だったりと、
色々なところに抜かりがない。

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おそらくはこの散歩が永遠に続けばいいと願ったであろう主人公と同じく、
私もまたこの映画の世界に長い事浸かっていたいと思っていた。
なんというか、とてもいい時間を過ごした。
そんな感じの映画。

≪追記するコーナー≫
奥さんはあえて出さなくてもよかったような?
その方が色々と想像できて楽しかったかもしれない。
あと「その方法ではむりだろう・・・」というところがひとつあって、
劇中ではサクッと忘れ去られていたネタが、エンドロール後に回答があって笑ったw
また、ふふみの年齢は分からなかったが、なんとなく中学生くらいの感じに見えた。
吉高由里子は芸達者な女優なんだなっと、なんだかちょっと感心した。

■状況
イオンシネマ太田店にて無料鑑賞券で観賞
■対象
この監督の作品にしては意外と万人向けかも
■見所
擬似家族全般
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by unknown0083 | 2008-04-12 18:40 | 映画

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