【映画】砂時計  

d0057574_12452040.jpg■動機
夏帆in島根再び&いきものがかりの主題歌に
■感想
思っていたのと全然ちがったが
■満足度
★★★★★★☆ すきかも

■あらすじ
両親の離婚で東京から母の実家がある島根県に移住してきた14歳の水瀬杏(夏帆)は、田舎特有の雰囲気と祖母になじめずにいたが、同い年の北村大悟(池松壮亮)らと出会い自分の居場所を見付けていく。それから12年後、東京で暮らす26歳になった杏(松下奈緒)は同窓会に出席するため、初恋の相手である大悟(井坂俊哉)が住む島根を訪れる。




■コメント
この映画を観ようと思ったのは、
夏帆の映画でハズレを引いていないという実績と、
予告編の作りが結構よかったのと、
何より「いきものがかり」による主題歌の出来が秀逸だったからという、
そんな感じだった。

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予告編を見た段階では、
「12年の歳月を超えた壮大な恋愛ドラマ(超駆け足)なのかな」
と思っていたのだが、
青春パートは確かにそんな感じがしなくもなかったが、
大人パートはもっとディープな世界だった事にちょっとだけ驚いた。

というかこの映画、
冒頭から「ハッピーエンドで終わります」と明言している時点で、
「おっ、なんかちょっと違うぞ?」という期待は合ったのだが、
まさかそういうアプローチで来るとは思っていなかった、
っといった感じの驚きがあった。

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主演は大人パートを担当した松下奈緒ということになってはいるが、
青春パートを担当した夏帆がこの映画のメインといっても過言ではなく、
天然系のキャラクター設定さえ与えておけば、
そこにいるだけで華になるレベルまで来ているんだなと思うとともに、
たとえ大人になってもこの娘はずっとこんな感じでいけるんじゃないかと、
そういう変な期待を持った。
※というか、むしろこのまま行って欲しい

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とはいうものの、この映画で素晴らしいのは、
池松壮亮、井坂俊哉、塚田健太をはじめとする男性キャスト陣で、
特に今までいい印象のなかった池松壮亮のそのよく通る低音の声や、
池松壮亮がそのまま大人になったような井坂俊哉の渋さであるとか、
そういった事も結構印象的だったのだが、
それ以上に、どのキャストも後姿が妙にかっこよかった事が、
なんだかとても心に残っている。
※池松壮亮以外の演技はだいぶアレなんだが・・・

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その他、
夏帆と松下奈緒は全く似ていないのだが、
戸田菜穂を中継するとなぜか似て見えなくもないなと思えるところとか、
岡本杏理のキラキラした可愛らしさが大人役になったら消えてしまったとか、
最初チャラ男に見えなかった高杉瑞穂が終盤ちょっとかっこよく見えたりとか、
そんな不思議なマジックが印象的だった。

あと、似たような名前のトリックというか、
東京での夏帆と倉科カナによる「カナカホ」の掛け合いだとか、
椎香役の岡本杏理→伴杏里の「杏里リレー」とか、
植草家のキャストが「ナオナホカホシホ」(松下奈緒・戸田菜穂・夏帆・藤村志保)とか、
どこまで本気でやってるか分からないキャスティングも楽しかったりする。


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物語自体は、少女漫画原作(未読)で、
さらにドラマ化もされた(未見)ということで、
まあそういう「女の子な世界」が多々見受けられるもの、
中盤から崩れていく主人公の心情がよく伝わった為、
あんまり色々言わない事にする。

そのあたりは、自身で脚本も勤めた佐藤信介という監督が、
何とかして2時間という枠に入れようとした工夫のあとのような感じもし、
女性作者の物語に、若干男性的な色が加わってしまっているとしても、
それはそれで、映画版しか知らなくても単品として楽しめる、
そういうところまでもってきたんじゃないかと思う。

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とはいえ、多分原作漫画とはテーマが違うんじゃないかと思うので、
機会あればそっちも読んでみたいと思うとともに、
テレビドラマ版にも興味が湧いてきたので、
あとでチェックしてみたいと思う。
※ドラマ版のキャストには見覚えのあるキャストがチラホラ・・・
 要チェックかもしれない。

≪追記するコーナー≫
倒れた人間に手を差し伸べるのが友情で、ともに倒れるのが愛情だと、
どこかで聞いたことがある。
大悟少年の言葉はまさしく愛情に溢れた言葉で、
そこを上辺だけと感じさせなかった池松壮亮に天晴。

≪蛇足するコーナー≫
いきものがかりの主題歌は予告編のみならず、
エンドロールや単品で聞いてもいい出来で、
いままで彼女達が持っていたミキシングングのアンバランスさを、
まんまとうまく利用した形の曲構成にとても感動した。
この映画の満足度の3割ほどは、
この主題歌によるところが大きかったりするので、
今回の満足度はあんまり当てにならない疑惑。

■状況
イオンシネマ太田店にてレイトショウで観賞
■対象
原作、ドラマ版を見た人の感想が聞きたいな・・・
■見所
夏帆の真骨頂である独特な聞き返しのイントネーションと、
それを意識した松下奈緒の聞き返し
その他、
池松壮亮全般、いきものがかり、悲劇に向いそうな松下奈緒のモノローグ
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by unknown0083 | 2008-04-26 20:00 | 映画

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