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【映画】山のあなた 徳一の恋  

【映画】山のあなた 徳一の恋_d0057574_22483842.jpg■動機
草彅剛と加瀬亮
■感想
ほんのりほんわか
■満足度
★★★★★★☆ いいかも

■あらすじ
目の不自由な按摩(あんま)、徳市(草なぎ剛)と福市(加瀬亮)が温泉場へと徒歩で向かっていると、2人の横を東京から来た三沢美千穂(マイコ)を乗せた馬車が通り過ぎていく。宿屋に呼ばれた徳市は、客が馬車の女と直感。美千穂の様子にほのかな恋心を覚えた。しかしその翌日、宿屋で宿泊客の財布が盗まれ、犯行時刻付近に宿にいた美千穂が疑われる。




■コメント
感動があるわけじゃない。
何かが起こるわけでもない。
誰かを助けに行くわけでもない。
でも、観終わった後に、なんだかちょっとホッとできて、ちょっとだけ切なく、それでいてなんだか暖かい、そんな感じのいい映画だった。

70年も前の古い映画のリメイク作品なので当然今の感性とは違う部分もあるのは確かで、それが好きか嫌いかという話は多分あると思う。
しかし個人的に、どちらかというとガシャガシャっとした映画よりも、こういうほんのりとした映画の方が好きだということと、ゆったりとしたテンポが結構性に合ったということと、言ってしまえばそれだけの話かもしれないんだが、「心の入浴料、90分で1000円」という触れ込みは得てして妙、確かにその通りだったなっと感じた。

【映画】山のあなた 徳一の恋_d0057574_22492554.jpg
この最終稿に落ち着くまでは、「草彅剛あっての映画だ」とか「加瀬亮が相変わらず見事だった」とか「西洋顔のマイコが実に日本的な美人に見えて素敵だった」とか、「風景がとてもきれいだった」とか「とてもよく和を感じた」とか「古きよき昭和の映画だな」とか、ちょっと偉そうなところでは「我を殺して演技に臨める俳優二人(草彅剛と加瀬亮)だったからこそできた企画だな」だとか、色々な言葉を使って下書きをしてみたが、結局のところシンプルにまとめるのが一番なんじゃないかと思ったのでこんな感想になった。

毎回やったらさすがに手抜きだけど、たまにはこういうのもいいんじゃないかな?
っというわけで以上。

≪追記するコーナー≫
予告編にて、首を振りながら歩く徳一の姿に「どうした草彅剛?」と思ったが、
本編観ていたら「耳使ってるのか」と気づくことができた。
聞くに、昔の人はみんなそういう風に歩いていたらしいが、
いまはそういう歩き方をする人が少なくなっているとの事。
もしかして喧騒が激しくなっているせい?

≪蛇足するコーナー≫
1000円興行は、おそらく多くの人に見てもらいが為の処置だと思われ、
映画を観た人がオリジナルに興味を持ちレンタル店でDVDを借りたとしても、
1800円未満で済むという素敵な金額設定。
色々と考えてあるなっと感心した次第。
また、完全コピーの触れ込みで製作されたらしい本作だが、
なぜかタイトルが変わってしまっているのは、
おそらく「按摩」という言葉がマスコミ的に芳しくないからではないかと推測。
しかし、新しいタイトルも悪くないと思った。

■状況
イオンシネマ太田店にてレイトショウで観賞
■対象
古き良き日本映画、もしくは日本情緒が好きな方、のんびりしたい方
■見所
東京の女の台詞「どうしたの?」「坊や」と、坊やの「ちぇっ」がお気に入り。

by unknown0083 | 2008-05-28 22:51 | 映画

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