【映画】ザ・マジックアワー  

d0057574_21171910.jpg■動機
本編が連想できない予告編に興味
■感想
これは面白かった
■満足度
★★★★★★★ まんぞく

■あらすじ
暗黒界の顔役・天塩幸之助(西田敏行)の愛人・高千穂マリ(深津絵里)に手を出してしまった手下の備後登(妻夫木聡)は、命の代償に伝説の殺し屋“デラ富樫”を探し出すハメに。期限の5日が迫ってもデラを見つけ出せない備後は無名の三流役者・村田大樹(佐藤浩市)を雇い、殺し屋に仕立てあげるという苦肉の策を思いつく。




■コメント
三谷幸喜の作品とはあんまり相性がよろしくない。
面白いなっと思ったのは、ドラマ「振り返れば奴がいる」くらいで、あとはそれなり程度だったり、どうしても許せないシーンがあったりして、なかなかスッキリと楽しませてもらえないものが殆どだったりする。
なので、この映画はパスするか、もしくはテレビ放映まで待とうかと思っていたのだが・・・

あの予告編を見て、すっかり気が変わってしまった。

キャストと役割だけを紹介するケッタイな予告編から本編が全く想像できなかったのが、くやしかったと言うかなんというか。本編の内容が気になって気になってしょうがなくなって、んじゃ観にいこうっということになった。

っというわけで、三谷幸喜の作品とは基本的に相性が悪い人間が書いているという事を踏まえて以下感想。

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これは面白かった。
三谷幸喜作品にいつも付きまとう「イラッと感」が全くない。
※そんなに知ってるわけじゃないが・・・
豪華キャストに無茶をさせないギリギリの範囲がいい。
確かに自身で「最高傑作」というだけのことはあるなっと感じた。

物語は騙す男と騙される男のドタバタコメディ。
・・・というとちょっと違うような気がするけれど、何も知らない人間が一人いて、その人間をうまく操って転がそうという、そういう物語。

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前半から中盤までは、何も知らないのは佐藤浩市。
序盤、プロローグ扱いとしてなぜそこに至るのかが観客には分かるので、観客も一緒に騙している側に回れるのが楽しい。
一緒になって、あの「佐藤浩市」を手玉に取っている感。
それだけでもうワクワクしてしょうがない。
きっと佐藤浩市もそれを分かっていて、バカにならないギリギリの範囲、観客がしらけない程度のバランスの演技を心がけているような気がした。
その線を超えちゃうと「イラッと感」になるわけだが、今回は楽しく観られる範囲内。
なんというか「さすがベテラン!」っと感心した。
※もしくは三谷幸喜が慣れたのかどっちか

何も知らない人物役が変わる後半も、やはりベテランがベテランの働きをする。
なんの意味もないと思われた前半の数々のシーンが、実は伏線でしたという形で意味を持っていく様には、こういう展開が個人的に大好きという事を差し引いても非常にワクワクさせられ、次に何が飛び出すかドキドキしながら観ていたように思う。

まあ、確かにコレだけの芸達者を集めればつまんない映画にはなるはずはないっていう部分は確かにあるけれど、この映画ではそれをうまく使いこなしたんじゃないかなかろうか。
最後の決め台詞が出た瞬間、思わず拍手をしてしまった。
そして、ちょうどそこで終わってくれてよかった。

名前だけ拝借したと思われた「マジックアワー」だったが、この言葉の本当の意味が物語に大きく絡んできたのは意外なところだった。一日のうちで一番美しい時間を、人生の一番輝かしい時間になぞらえた脚本に、なんだかしんみりした。

舞台演出家らしく、所どころキレキレになっているエピソードもあったりするが、まあ・・・あんまりつっこむのもどうかなっと思えたのでとりあえず放置。
楽しい時間をありがとう。
撤収!

≪一言コーナー≫
豪華キャストだったので、取り合えず思いつく限りで。
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三谷幸喜作品という肩書きの映画を自分の映画にまで持っていった佐藤浩市。
さすがベテラン俳優、恐るべし!
妻夫木聡には好青年の役よりも、腹に一物抱えたような役が似合うと思った。
嘘がバレたとき、身に覚えがありすぎてどれの事だろう表情が最高に良かった。
ハイビジョンの世界では生きられない事が露呈された深津絵里。
銀幕にその活動を移すべく臨んだと思われる本作の、その体当たり演技に感心。
※しかし「THE 有頂天ホテル」の篠原涼子がチラつくのは何故か・・・

シーン中に衣装チェンジしてあわられたような気のする戸田恵子。
この人にはまだまだ仕掛けがあるような気がしてならない。
個性派俳優の中で完全に埋もれてしまった綾瀬はるかに合掌。
谷原章介&寺脇康文のブランチコンビの共演にビックリ。
高瀬允役の柳澤愼一が谷原章介にそっくりでビックリ。
中井貴一と佐藤浩市の背格好が同じという事実にビックリ。
香川照之がなんだか妙に若く見えて最初別人かと思った。
なんのかんので劇中一番かっこよかったのは伊吹吾郎だった。

≪追記するコーナー≫
館内はお年を召した女性客がいっぱいだった。
劇中、館内に笑い声が響いていたが、私の笑いのタイミングとちょっと違った。
映画「フラガール」の時にも感じた違和感。
私がずれているのかなぁ・・・

まあ、それはそうと佐藤浩市がナイフを舐めた瞬間に
「このシーンかぁ~」
とか言うのはやめてほしかったな・・・。
うん。

■状況
MOVIX伊勢崎にてレイトショウ価格で観賞
■対象
老若男女楽しめる映画
■見所
「明日を待つんです」「撤収!」
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by unknown0083 | 2008-06-11 20:15 | 映画

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