【映画】休暇  

d0057574_2355457.jpg■動機
レアものだったので
■感想
難しかった
■満足度
★★★★★☆☆ むずかし

■あらすじ
結婚を目前に控えた刑務官の平井(小林薫)は有給休暇を使い果たし、新婚旅行に出掛けられずにいた。披露宴を週末に控えたある日、収監中の死刑囚、金田(西島秀俊)の執行命令が下る。執行の際、下に落ちてきた体を支える“支え役”を務めれば1週間の休暇が出ることを知った平井は、誰もが嫌がる支え役に自ら名乗り出る。




■コメント
他では上映していないような映画を発見すると、つい興味を惹かれてしまう悪い癖。
先週から上映開始、来週末には終了というあんまりなスピード決戦に、ついつい観賞優先度をあげて予定を組んでしまった。

西島秀俊が芸達者なのは知っていたので、サイアクはそこだけでも楽しめるかなっという程度の観賞動機の人間が書いているっという事を踏まえて以下感想。

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西島秀俊だけだったような気がしなくもない、というのが正直なところ。

「つまらなかったか?」っと問われれば「そんなことはない」というだろうし、
「面白かったか?」と問われれば「面白かった」とはちょっと言いづらい、
そんな感じの感想をもった。

いつもだったら好感触ではない映画に対しては、「ここが気に入らなかった」とか、「ここがこうなっていればよかった」とか、色々といいたいことがあるものなのだが、この映画にはそれが見当たらない。
何故だろうか・・・

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この映画はパートがふたつに分かれていて、"死刑執行までを描いた物語"と、"死刑執行後の物語(回想含む)"の両方が、交互に流れる仕組みになっている。
このうちの"死刑執行後の物語"にあんまり感情移入できなかったというのが大きな原因かもしれない。

主人公はあまり感情を表に出す事はないため、何を考えているのか解りにくい。
仕事柄、人間とどう接していいかわからないという風にも見えるし、単に「興味がない」だけのようにも見える。だから行動のひとつひとつにに辻褄を合わせていくのが結構大変だったりする。
しかし、私は御年50近い人間のペルソナを看破できるほど人生経験は積んでない。
だから時間の経過とともに「この人はなんでこういうことするんだろう?」っという風になってしまい、まるで不思議な生き物でも見るように興味を失ってしまった。
そして、そっちにのれなかったので、映画にものりきれなかった、という事かもしれない。

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もうひとつ思ったのは、終始小説を読んでいるような気分が拭えなかったという事。
原作があるかどうかは分からないが、なんか読書をしているような気分になった。
出演俳優に下手な人間は一人もいなかったし、子役すらちゃんと仕事をしているのになんでだろう。
どこかで観方を誤ったのかもしれない。

とはいえ小説では味わえないような、映画ならではの場面が2シーンあった。
ひとつは妹(今宿麻美)と無言の面会をするシーン。
もうひとつは妹へ白紙の遺書を残すシーン。
どちらも西島秀俊メインのシーンだったが、もの凄い緊迫感。
こういうのは自分のペースで先に進めちゃう小説では絶対に味わえない部分。
ここだけは、なんというか・・・完全に映画に取り込まれていた感じがする。

多分、こういう映画を"解る"人には物凄く解るんだろうな・・・
残念だが私はあんまりわからなかった部類の人間。
まあ、仕方がない。
こういう"仕事"があるということと"そういう事"をしているんだという事を学んだのが収穫かな。
たまにはそういう事あるさ。

≪追記するコーナー≫
披露宴で食事が出来る出来ないに関しては、主人公の選択がなんら影響を与えるように思えないのだがどうなんだろう。
それを食事しないとかいう形でアピールするのは駄々っ子の仕業のような気がする。
まあ、本当に気がめいっている人もいるかも知れないが・・・
あと、よっぱらいオヤジの演説には苦笑い。

≪追記するコーナー≫
ここから先は西島秀俊のコーナー。
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この人はホントすごいわ・・・
沈黙、猜疑、苦悩、絶望。
その全てが物凄い空気をもっていた。
この映画自体の多少ゆっくりとしたペースが、西島秀俊のもつ独特なペースにぴったりとはまっていたという事もあり、なんというか完全に映画の中に生きている人のようだった。
ひとつ難点だったのは「とても死刑判決を受けるような人間には見えなかった」ということだろうか・・・。

■状況
MOVIX伊勢崎にて無料鑑賞券で観賞
■対象
西島秀俊のファンの方はきっと大満足、あとは人生経験豊富な方
■見所
西島秀俊の沈黙
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by unknown0083 | 2008-06-14 17:00 | 映画

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