【DVD】17歳のカルテ  

d0057574_215715.jpg■動機
クワイエットルームにようこそに似ている?
■感想
これはこれで面白かった
■満足度
★★★★☆☆☆ そこそこ

■あらすじ
ある日突然、薬物大量服用による自殺未遂を起こして精神病院に収容されたスザンナ(ウィノナ・ライダー)。人格障害という自覚が無く、その環境に馴染めなかったスザンナだが、病棟のボス的存在であるリサ(アンジェリーナ・ジョリー)の、精神病患者である事を誇るかのような態度に魅かれていく内に、精神病院が自分の居場所と感じるようになっていく。




■コメント
映画「クワイエットルームにようこそ」と良く比較されている事でその存在を知ったという映画で、まあ言ってしまえば「キサラギ」に対する「12人の優しい日本人」みたいな感じ?
とりあえず「見ておいて損はないな」っという気がしたのでレンタルして見てみることに。

比較の結果は後に回すとして、映画自体は「これはこれで面白かったような?」という感想を持った。
そんな訳で、以下の文章は「クワイエットルームにようこそ」の方を先に見たというあまりないタイプの人間の書いたもの。

原題は「Girl, Interrupted」
どこにも"Seventeen"な記述はない。
直訳するならば「少女であることをやめた」というような感じになるだろうか?
物語は実際にそのような感じで進み、そのような感じで終わる。

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舞台は精神科病棟のようだが、従来のイメージは随分と違う。
患者は基本的に、自分が何らかの病気であることを自覚し、自らの意思で病棟にいる。ように見える。
庭に出ることは認められており、外出も恐らく届出を出せば可能。
原作の邦訳は"思春期病棟"となっているので、別に精神科病棟というわけではないようだ。

この映画、アンジェリーナ・ジョリーの存在感が凄い。
劇中の主演は彼女と言って差し支えない。
当時新人だったとは思えない、もしくは新人だったからこそできた演技だろうか?
いるだけで物語が躍動的になる、そういう類の存在感。

この映画を見て非常に驚いたことがある。
それは「境界性人格障害」という病気について。
昔から、夢だか現実だか判らない夢をよく見たり、鏡を見ているとあっち側とこっち側がぐっちゃぐちゃになって頭が変になったりしていたので、その病名から「もしやこれは非常にマズイ病気なのでは?」っと映画を見ながら真剣にドキドキした。
後の解説を聞いて全然違う症状だと知り、妙にほっとしてみたりもした。

後半になり繰り返されるリサの"自由"という言葉には少なからず反感を覚えたが、あっち側もこっち側も境界線は曖昧で、どっちにいたところで問題はあり、だからこそ自分をもって強く困難に立ち向かわなければならないというスザンナの決意に対しては、共感を覚えることができた。

≪比較するコーナー≫
似ているといわれる「クワイエットルームにようこそ」との比較をするコーナー。
「りんごは赤い」と「赤いものはりんご」の関係と言うか「逆は必ずしも真ならず」というか、そんな感じを受けた。
つまり「17歳のカルテ」を先に見て、後から「クワイエットルームにようこそ」を見た場合は類似点に気がつくことができるかもしれないが、「クワイエットルームにようこそ」を先に見て「17歳のカルテ」を後から見るとあまり類似点は感じられない。
何故だろう?
病棟の仕組みの違い(完全閉鎖とちょっとは開放)であったり、アプローチの違い(コメディタッチとシリアスタッチ)であったり、下界との境界線(完全なる線引きと曖昧)であったりとか、そういう部分が差異を際立たせているように思う。
特に境界の書き方は全く違うもので、一方は「こちらの世界の事は忘れろ」といい、もう一方は「下界に降りても友達」という。

どちらがいいということはない。
何しろ描かれている年代も国も全く違う。
なので、似ているとか似ていないとか、本当はどうでもいいのかもしれない。
ただ、キャリアの長い映画ファンの人達と感覚を共にできないことが、ちょっと寂しかったりする。
そんな感じ。

■状況
レンタルDVDにて
■対象
特に選ばずに見られる疑惑
■教訓
馴染んではいけない世界と言うものが、この世の中には少なからずある。
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by unknown0083 | 2008-06-26 21:05 | 映画

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