人気ブログランキング | 話題のタグを見る

【映画】奇跡のシンフォニー  

【映画】奇跡のシンフォニー_d0057574_19591737.jpg■動機
劇場配布広告にて見覚えのある少年に惹かれて
■感想
もうちょっと、なにか物足りない
■満足度
★★★★☆☆☆ そこそこ

■あらすじ
孤児院で育ったエヴァン(フレディ・ハイモア)には豊かな音楽の才能が備わっていた。ある晩、エヴァンは不思議な音を追い、施設からマンハッタンへと導かれる。さまざまな出会いにより、エヴァンの音楽の才能は開花。同じころ、離ればなれとなっていた両親も、それぞれの思いを胸にニューヨークへと赴いていた。




■コメント
予告編や劇場配布広告等で事前に情報を仕入れて興味をもった映画については、「どんな映画なんだろう」と頭の中で物語を想像する癖が前からある。
※原作を知っている場合はわざわざ想像したりしないが・・・

大抵は大筋その通りだったり、まんまその通りだったりするのだが、稀に自分の想像を大きく超える物語に遭遇することがある。
そういった映画に出会えた場合は、それだけで訳も無く感動してしまう。
最近では「テラビシアにかける橋」がまさにそのパターンだった。

だが、逆に想像を大きく下回る映画に出くわしてしまうことがある。
そんな時、予告編に騙そうという魂胆が見えた場合は、文句のズラズラと書くことで多少のストレス発散が出来るのだが、勝手に想像を膨らませすぎた場合などは、コブシを振り上げるわけにもいかず、まあしょうがないかと思い諦めるしかない。

本作は見事に後者の後者に該当してしまった。

以下の感想文は、勝手に想像を膨らませすぎた人間の書いたもの。
やり場のないがっかり感の矛先が文中向かっているのが感じられてしまったとしても、そこは軽く受け流して頂きたいと思う。

【映画】奇跡のシンフォニー_d0057574_19594732.jpg
「盛り上がりに欠ける」
というのが正直な感想。
なんというか、この後にまだ切り札か奥の手が残っているだろうと思っていたのだが、なにもなく終了してしまったので拍子抜けしてしまった。

それというのも、劇中の演奏シーンではそこれそノリノリで演奏(というか音楽そのもの)が楽しくてしょうがないといった感じの表現を完璧にこなしていたフレディ・ハイモアが、ラストの指揮のシーンだけは何故かとてつもなくヘタクソ演技だった為、ここで終わったら反則だろうという思いがあったからに他ならない。
※棒立ちで手を振ってるだけで、オーケストラ相手に指揮をしている臨場感が全くない上に演奏とも同期がとれておらず、演奏の途中で後ろを向いても演奏が中断されず、結局その演奏が、劇中演奏されていた「八月の狂想曲」なのか映画のBGMとしての曲なのか、ハッキリしなかったのも原因。

なのでその後ナレーションが入って画面が暗転し、エンドロールが流れた時は
「あれっ?」
っと本気で思った。

とはいえ、物語自体はそんなに悪くなかった印象。
悪くなかっただけで良くもなかったといえばそれまでだが、随所に流れるセンスの良いミュージックが、そんな気分を吹き飛ばしてくれた。(様に思った)

【映画】奇跡のシンフォニー_d0057574_2003592.jpg
映画内で個人的にグッと来たシーンはふたつ。
ひとつは、母親が「11年と~」と言ったシーン。
もうひとつは、そうとは知らずに父親に向って「またね」という字幕が入ったシーン。
※"See you"と言ったかどうかは確認できず
特に後者は一期一会とも思えるセッションの後で、その台詞が自然に出たということに、血の繋がりと言うか運命という名の必然というか、そういうものを感じた。
※しつこいが、ホントに"See you"と言ったかどうかは不明

その他、ルイスの歌うロックと、ライラの奏でるクラシックが、交錯しながらシンクロするシーンにワクワクさせられたり、アーサーの歌声がやけにいいなっと思ったら、それ以上のゴスペル少女が後から出てきて、この映画はどこまでいくんだろうと期待させられたり(結局ここ止まりだったが)したのだが、もうちょっとジュリアード音楽院での話を掘り下げて欲しかったり、ウィザードとアーサーにちゃんとした結末を用意してあげてないのが不満だったりと、いいなっと思った部分と、もうちょっとだなっと感じた部分が結構あった。

【映画】奇跡のシンフォニー_d0057574_20142.jpg
まあ、でも劇中のロックとその他演奏シーンがかっこよかったからまあいっか。

≪予断なコーナー≫
「テラビシアにかける橋」の時もそうだったんだが、私は予告編のエピソード順を鵜呑みにする傾向があるっぽい。それが「テラビシアにかける橋」の場合はそれが良い方に、「奇跡のシンフォニー」ではよろしくない方向に働いた、っというだけのことかもしれない。
明日からは気をつけよう・・・

■状況
イオンシネマ太田店にてレイトショウで観賞
■対象
素直に泣ける人向き?
■見所
親子セッション

by unknown0083 | 2008-06-25 20:55 | 映画

<< 【DVD】17歳のカルテ 【GNO2】41Day サイド... >>