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【映画】ダークナイト  

d0057574_21583048.jpg■動機
バットマン ビギンズを見ていたから。
■感想
いやもうビックリ!
■満足度
びっくり

■あらすじ
悪のはびこるゴッサムシティを舞台に、ジム警部補(ゲイリー・オールドマン)やハーベイ・デント地方検事(アーロン・エッカート)の協力のもと、バットマン(クリスチャン・ベイル)は街で起こる犯罪撲滅の成果を上げつつあった。だが、ジョーカー(ヒース・レジャー)と名乗る謎の犯罪者の台頭により、街は再び混乱と狂気に包まれていく。最強の敵を前に、バットマンはあらゆるハイテク技術を駆使しながら、信じるものすべてと戦わざるを得なくなっていく。




■コメント
これは凄い。
とても面白かった。
全く、何一つ問題なし。

バットマン ビギンズ」の感想にも書いたとおり、アメリカンヒーローものというのがどうにもこうにも苦手な私だが、この映画は正直別格だと思った。
※同ジャンルの他の映画がこのくらいのクオリティならこのジャンルが好きになれそう

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今回のバットマンは己の存在意義に迷う。
善とは何か?
悪とは何か?
平和とは何か?
秩序とは何か?
自由とは何か?
正義とは何か?
そして、自分は何者なのか?
そう言った哲学的な深い話を今作のテーマに据え置きながらも、いわゆるハリウッド的なエンターテイメント性を忘れない、というか上手く融合させたビックリな映画だった。

バットマンは正義の味方風な活動を行ってはいるが、しかし秩序側から見たら「乱す者」である事には変わりなく、敵役として登場するジョーカーも同じく「乱す者」であるというところがポイントで、法治国家の中では所詮は両者とも癌細胞でしかない事がハッキリと明示されている。

「街を守る者」と「混乱を呼ぶ者」という位置付けのバットマンとジョーカー。
所詮は似たもの同士である二人の差は、
「人の心の理性」を信じるか、
「人の心の本能」を求めるか、
という部分だろう。

「お前に俺は殺せない」とジョーカーは言う。
じつはこれはジョーカーにも言える事で、二人は表裏一体に見えて同じもの。
バットマンがジョーカーを殺せばバットマンが第二のジョーカーになるだけだし、
ジョーカーがバットマンが殺せばジョーカーはその存在意義を失う。

だからバットマンはジョーカーを法に引き渡すことで、ジョーカーはバットマンの信じるものを挫く事で、決着をつけようとする。その戦いはおそらく、終わることはない。

結局今回の勝敗は、1勝1敗という形で決着。
しかし何も失っていないジョーカーに対し、バットマンの失ったものの方が遥かに多い。
※得たものはバットマンのほうが多いがそれはそれ。

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ところで、「正義」の反意語は何なのだろう?
今まで漠然と「悪」だと思っていたのだがこの映画を観たことでそれが揺らいできた。
「善」には「悪」
「平和」には「混沌」
では「正義」には?

あの強烈なジョーカーのイメージに蝕されたのか、
いまではそれが「自由」だという気がしてならない。

≪追記するコーナー≫
この映画は結構驚く事ばかりだったが、一番驚いたのは帰宅後だった。
計算よりも時間が30分ほど多く経過している。
おかしいなと思って上映時間を調べてみたらなんと150分強もあった。
長い上映時間を最後まで全く飽きさせずだらける事も無く見せたという事か・・・。

≪一言コーナー≫
「5分前にすべき事」に感動。まさかそうくるとは思わなかったので結構な不意打ちだった。
強請りにきた社員に対してモーガン・フリーマンの取った行動に感動。若造では太刀打ちできない程の”年の功”と言うのはやはり素晴らしい。
バットモービルが行動不能になった際「早く逃げろよ」と思っていただけに、その後の展開にはとてもビックリした。まさかそうくるとは・・・
ゴッサムシティの造形が、なんとなく近未来風な前作から、現代のアレンジ版のような感じに変わっていた。今作の方がより現実的な感じがしてこのシリーズにリアリティを持たせているような気がした。
レイチェルってこの人だっけ?っと思っていたら本当に人が変わっていたw
ラウの存在にアメリカが何を脅威としているか垣間見えた気がした。

≪ジョーカーなコーナー≫
何処となく感じるパンクなイメージ(といってもアメリカンなパンクではなくブリティッシュオールディなパンクっぽいイメージ)がしたジョーカー。純然たる悪役というよりは、自分の本能の赴くままある程度計算された無邪気さを持って、楽しい遊び相手と戯れているかのようにも見えた。
※矛盾しているがこの危いバランス感がとてもよかった
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ジョーカーを演じたヒース・レジャーは、今年の初めに薬物の過剰摂取で他界したと言う。
よく見るブログのいくつかで突然の訃報に驚きを隠せないと言った感じの記事を読んだ。
その時は別段なんとも思わなかったのだが、いまとなっては私も同じように思う。

私はこの映画で初めて見たのだが、こういうキレてる役回りが格好よくこなせる人は、きっと普通の人の役をやっても輝くだろう。
きっと、まだまだこれからの人だったはず。
もったいない。
この先「クリストファー・ノーランのバットマンシリーズ」が続くとしても、このジョーカーはヒース・レジャーの役のまま永久欠番として、ずっと大事に扱って欲しいと願う。

■状況
イオンシネマ太田店にてレイトショウ価格で観賞
■対象
より多くの人へ
■見所
ヒース・レジャー
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by unknown0083 | 2008-08-09 20:00 | 映画

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