【DVD】リリィ・シュシュのすべて  

d0057574_084751.jpg■動機
岩井俊二観賞
■感想
そーきたか・・・
■満足度
★★★★★☆☆ つかれた

■あらすじ
中学生になった蓮見雄一(市原隼人)は同じクラスの優等生・星野修介(忍成修吾)と仲良くなる。夏休み、2人はほかの仲間たちと西表島へ旅行に行く。しかし、旅行から戻った星野は変質し、番長を倒し自らその座に収まり、蓮見はいじめの対象になっていく。雄一は、田園の広がる地方都市で歌手「リリイ・シュシュ」を唯一の心の支えに、鬱屈した毎日に耐える。




■コメント
映画「虹の女神」のルーツをたどってみたら、結局監督も脚本も違い人物によるこの映画に辿り着いた、というのが鑑賞の動機。
レンタル自体は随分と前にしていたのにも関わらず、この映画独特の鬱々とした映像と展開になかなかついていけず、長いこと放置されていたのだが、今回は気合を入れなおして鑑賞してみた。

やっぱり鬱だ・・・

なんというか、明るさと救いが足りない。
こう、何もかもが鬱々していて重々しい。
別にそれはそれで全く構わないのだが、なんというか、体に合う鬱々さと、体に合わない鬱々さがあって、これはあんまり体に合わない鬱々さだった。

これが2001年当時の中学生達のリアルだとはちょっと思えない。
いじめにしても何にしても、ここまでやるのはもうちょっと上か?
しかし、それを中学生に持ってきたことに意味があるのかもしれない。
まあ、そう思わないと、まともには見られないかもしれない。

よくわからない映画だと思っていたら時系列が結構飛んでいたのね・・・。
それに気付いてからはあまり混乱無く見られた。
とはいえ、前後関係をきっちりと把握しようとは思わなかった。
何しろすごい鬱なので、あまり遡りたく感じ。
だから、なんとなくこうかなっと思った程度。

今ひとつ映画に入り込めなかった要因はリリィ・シュシュの歌声に、いわゆる「エーテル」を感じられなかったということ。
サイケデリック音楽は嫌いじゃないのだが、これはなんだかイマイチだった。
いっそヴォーカルなしの方がすっきりと溶け込めたかもしれない。

事件のあと、蓮見を絶望から解放したのはリリィ・シュシュの力でもエーテルでもなかったが、更なる絶望から彼を救ったのはリリィ・シュシュかエーテルだったのではないかと感じた。

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この映画は、きっと好きな人は好きだと思うし、ダメな人は徹底してダメだ、という事はなんとなくわかった。
いわゆる「岩井組」な俳優達、つまり、市原隼人や蒼井優、伊藤歩、郭智博あたりに興味があるという程度の動機で手を出すと、手痛いしっぺ返しを食らうのだろう。
実は私もその口だったりする。
そこには目を背けることのできないかつての傷や痛みのようなものが垣間見えるから。
だから観る為にはある程度の覚悟がいるように思う。
決して軽い気持ちで楽しめる映画にはなっていない。

この映画は、市原隼人や郭智博のルーツをたどると辿り着く場所。
映画に限定すれば蒼井優もここになる。
実に豪華キャスト。
※大沢たかおや松田一沙もいるし「花とアリス」と出演者が結構重なる
いつかまた、何かの拍子に陽の目を見ることがあるかも知れない。
それにしても、こんな役でも失われない蒼井優の透明感はさすが。

しかしまあ、岩井俊二ときて、こういう映画がくるとは思わなかった。
びっくり。

≪追記するコーナー≫
物語の舞台になっている街は私が生まれた町なので、劇中見覚えのある風景がチラホラ・・・
みごとなくらいロケ地に知っているところが使用されていた。
そういう意味では物凄くテンションが上がった。

≪蛇足するコーナー≫
まあ、もう少し大人になってから、機会があればまた観てみたいなっとは思ったが、ちょっとしばらくはいいや・・・。
と、思ったのだが意外と早い時期にもう一度見たくなるかもしれない。
既にもう気になっている・・・

■状況
レンタルDVDにて
■対象
それでも出演者のファンもしくは監督のファンの皆様と書いておく事にする
■教訓
鬱映画が好きな私でも合う鬱と合わない鬱がある
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by unknown0083 | 2008-09-11 23:09 | 映画

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