【映画】ジャージの二人  

d0057574_2316371.jpg▼動機
予告編をみて面白そうだと思った
▼感想
感想を書きながら面白さに気づくおかしさ
▼満足度
★★★★☆☆☆ そこそこ

▼あらすじ
仕事を辞めたばかりの息子(堺雅人)が、グラビアカメラマンの父親(鮎川誠)に誘われ避暑地の山荘へやってくる。息子は妻の不倫、父は離婚の危機と互いに問題を抱えながらも、 2人は亡き祖母が集めてきた古着のジャージを着て、夏休みをのんびりと過ごす。翌年の夏、2人は猛暑の東京から逃れるように山荘へ向かうが……。




▼コメント
こういう脱力系コメディだったら、三木聡が適任だろう。
大楠道代の代わりにふせえりを起用し、ダンカンの代わりに岩松了を起用する。
そうすることで脱力系コメディとしては最高のものが出来上がったかもしれない。
それだけのエッセンスがこの映画にはあった。
もっとテンポよく、みんなが同じ「間」を共有し、それぞれの立ち位置を理解しあうことで共鳴しあい、面白さを膨らませていくような、そんな映画になったかも知れない。
だからこそ、非常にもったいない。

っと、そう思ったことで、不覚にもこの映画の面白さに気付いた。

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この映画の面白さは随所にちりばまれた小ネタもそうだとは思うが、
登場人物の、まったくかみ合わない「間」にあったと思う。

鮎川誠のだらりとした「間」、
堺雅人の一瞬反芻しているような「間」、
大楠道代のエキセントリックな「間」、
田中あさみのその場のテンションにあわせる「間」、
それらが絶妙にかみ合ったり、かみ合わなかったりして出来る、家族の会話やご近所の会話の面白さ。
きっとそれがこの映画の面白さだった。

だから、中村義洋でいいんだ。
なんかこう・・・絶望的に遅い感じ?

それというのも、鮎川誠という人物の「人となり」を知らなかったから故だろう。
シーナ&ザ・ロケッツ(名前だけは知っている)という古くからのロックバンドのメンバーである鮎川誠は、一部の人間からはカリスマ扱いを受けている。らしい。
独特の「間」をもつ鮎川誠の、その間をそのままパッケージしたというこの映画。なので、そこを知らないことには半分くらいしか楽しめない映画、という部類の映画なのかもしれない。

d0057574_23175820.jpgまあでも、そのあたりを知らなくても時折挿まれるコネタにニヤニヤすることは可能。
「それってうそじゃない?」
「携帯の開け閉め」
「BLTサンド」
「ビデオ40本見るんだ」
「薄情な感じ?」
「大自然?!」
息子の嫁が持参したジャージに納得のいかない様子の父や、それを選んだ娘に対してまた同じように納得のいかない様子や、なんか細かいところでニヤニヤした。
また、さび抜きのシーンや薪へのこだわりは、監督のこだわりのように見えた。

最初、何をやってるかわからなかった「穴場なんです」のエピソードは実は自宅でもやっていることに気付いて、「お~っ!」と感心した。他人から見るとあー見えるんだな。
※私の北の隅は同じように「穴場なんです」

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おそらく、好きな人は好きという部類の映画で、あまり万人受けは狙っていないように思う。
もう少しで「知る人ぞ知る名作」という感じになれそうな要素はちらほら見受けた。
しかし、鮎川誠という人物と人となりを知らない私には、そこまで楽しむことは出来なかった。
なんかこう・・・残念な感じ。※私が残念なヤツってことで


≪蛇足するコーナー≫
「ルート225」「アヒルと鴨のコインロッカー」で脚光を浴びたことで、TBSの大作「チーム・バチスタの栄光」を任された、と思わしき中村義洋。
この急な路線変更は、もう大作は嫌だ、こじんまりとでもいい映画を作っていこう、という意思の表れなのだろうか?
だとすると、来年初頭公開予定の「フィッシュストーリー」に非常に期待が持てる。
※キャスト的にも上記2作から主演者を呼んできてるし。

≪さらに蛇足するコーナー≫
群馬県の山間部の設定ですが、そんなびっくりするほど涼しくはありません。
むしろ蒸し暑いことは確かです。
でも、いのししは確かに普通に出ます。
そしてラスト近くのシーンですが、アレはキャベツです。


▼状況
MOVIX伊勢崎にてレイトショウ価格で鑑賞
▼観客
30名程度(40代以上の女性多し)

▼対象
脱力系コメディに慣れてる人、鮎川誠の人となりをご存知の方
▼見所
「穴場なんです」
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by unknown0083 | 2008-10-29 21:15 | 映画

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