【映画】七夜待  

d0057574_2048318.jpg▼動機
色々あるので本文内へ
▼感想
化けてる・・・
▼満足度
★★★★★☆☆ なかなか

▼あらすじ
一人旅でタイを訪れた彩子(長谷川京子)はタクシーでホテルへ向かうが、たどり着いたのは深い森の中。そこで彼女は、タイ人の母子と一人のフランス人青年と出会う。相手が何者かもわからず言葉も通じない、コミュニケーションが取れないもどかしさからいら立つ彩子だったが、タイの古式マッサージに触れ、次第に癒されていく。




▼コメント
意外と早く公開に漕ぎ付けたな、っと言うのが鑑賞前の感想。

前作「殯の森」でカンヌ映画祭グランプリを受賞した際、インタビュアーに次回作の話を振られ、
「次は長谷川京子で映画を撮らなくちゃなんないんで、でも、今のままだと全然使えないんで、半年くらい鍛えてから撮影に入ろうと思います」
と、平然と言ってのけた河瀬直美の顔を今でも覚えている。
なんとも面倒くさそうな顔をしていたのは、インタビュアーに対してか、次の仕事をもってきた人間に対してか、それとも使えない主演女優に対してか。

ただ、プロとしていい加減な作品は持って来ないだろうと信じて、そして個人的には監督と同意見である女優・長谷川京子がどう変わったかの確認と、DVDでしか見たことの無い河瀬作品を映画館で見たらどうなるだろうという興味とで、鑑賞をしてみることに。

そこにはものの見事に化けた長谷川京子がいた。

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というか、長谷川京子の外見をした中身は別の人?
今まで私がテレビで見ていた、動きが硬く、表情が少なく、どことなく野暮ったい感じのする長谷川京子はそこにはいなかった。
一体、何をしたんだろう?
どうすればこうも変わるのだろう?
実は、長谷川京子型の「マドンナ☆スーツ」を着た別の女優が演技してます、といわれても
「あ~、やっぱりね」といえるくらいに全く違う、新生・長谷川京子だった。

時折カットバックされる恋人との蜜月時代のシーンも、汗を拭くようなちょっとした(っていう事はないんだが)シーンも、どうも長谷川京子ではないような感じがしていた。
もともとそれほど色気のある人じゃなかったのに、この映画では意識している様子もないのに、妙に色っぽかった。

作品自体はシナリオなどあって無いような物語。
「癒してくれたタイ式マッサージ」
なんていう、ちょっとずれたうたい文句しか思い浮かばないのも無理は無い気がする。
そのくらい何にも無い。

言葉も文化も何も分からない場所でどうやってコミュニケーションをとっていくか、そんなようなテーマを内包したまま女優・長谷川京子のタイ生活を撮ったドキュメンタリータッチの映画。言い方を代えれば、とにかくひたすら撮りましたという感じとも言える様なそういう映画だった。
こういうタイプは昔なら多分途中で飽きていたと思う。
もしくは途中で起こるであろう急転直下を信じて見続けるか?

何で最後まで飽きずに見られたのかは(かといって集中していたわけではないが)未だに分からないが、どうやらこういう映画に(もしくは河瀬作品に)慣れてきたみたいだ。


≪追記するコーナー≫
この映画のどこが肝かといえば、おそらく序盤に字幕を一切出さずに”言葉分からない感”をはっきり出した事だと思っている。分からなくても伝わること、分からないとやっぱり分からないことが、その段階でなんとなく伝わった。
多分「映画」もしくは「芸術」としては出来は良いんだろうな・・・
ところで、行き先が「ららぽーとホテル」だったのか「ならぽーとホテル」だったのか未だにはっきりしないのは、私の耳が悪いせい?


≪蛇足するコーナー≫
ちなみにタイのタクシーは、お昼だからと勝手にレストラン寄っちゃったり、自宅の近くだからちょっと寄ってきなとか言ったり、そんなことは当たり前のようにするんだよ~、とバックパッカーをやっている友人が言っていた・・・ようなことを思い出した。
※もしかしたらそれはタイじゃないかもしれない・・・


▼状況
MOVIX伊勢崎にて映画の日価格で鑑賞
▼観客
20名弱(老若男女バランスよく)しかし途中で2名ほど退席して戻ってこなかった

▼対象
長谷川京子のアクトレススキルに疑問をお持ちの方、または色気を感じない方は、一度なんかの加減で見ておいたほうがよいと思われます。
▼見所
爪を切るシーン、仏教についての本を読むシーン、「水」
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by unknown0083 | 2008-11-01 12:10 | 映画

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