【映画】青い鳥  

d0057574_20401368.jpg▼動機
今となっては思い出せないが本郷奏多だったような気も
▼感想
観に行ってよかった。
▼満足度
★★★★★★☆ いいかも

▼あらすじ
いじめによる自殺未遂などなかったかのような、平穏な新学期を迎えた中学校。そこへ新たに赴任してきた極度のきつ音である臨時教師の村内(阿部寛)は、事件後転校した被害者生徒の机を教室に戻すように命じて生徒たちに衝撃を与える。そんなある日、いじめに加担したことに苦しむ園部(本郷奏多)は、その苦しい胸の内を村内にぶつける。




▼コメント
「私は貝になりたい」を見ようと思って上映時間を調べていたら、偶然この映画を上映しているという事を知る。映画館の上映予定リストにはなかった筈だが、来ているなら見てみようということで急遽予定変更。
こちらの映画「青い鳥」を鑑賞することに。

この映画は "いじめ the after"
かつていじめのあったクラスから、いじめの被害者だけがいなくなった学校を舞台に繰り広げられる「いじめとは何か」「正しい事とは何か」「残った人間の背負うべきものとは何か」といった重くなりがちなテーマに、真っ向から立ち向かった真剣な映画。

d0057574_20441493.jpg
学校と生徒の上辺だけの謝罪と反省。
いま現状起きているであろう教育に関わる問題がある程度浮き彫りにされている。

学校教育というのは常に、予め教師が想定した範囲内で行われ、それをはみ出すものはみな問題児とされるのは、私が子供のときからなんら変わっていない。
忘れ物が多いのが問題なだけで、それ以外は至ってまじな生徒であった私が、どういうわけか教師から問題児扱いされていたのは、時々教師の指定した「想定の範囲内」というのをはみ出していたからだろうと気付いたのは、卒業して随分経ってからのことだった。

この映画の生活指導の教師は、私が「範囲外の質問」を行った教師に考え方がそっくりだ。
自分で提案した「青い鳥BOX」に自分が想定していない投稿が寄せられれば、それは全て問題ある文章として切って捨てられる。自分の価値観を押し付けることで教育を行っていると思い込んでいる人間の屑。最低最悪の教師。こういう教師が学校内に一人でもいる限り教育ってやつは良くはなっていかない。というか、学校からいじめがなくならないのはこういう教師がいるせいなんだ。大体いじめってやつは最初は教師から始めるものなんだ。

そんな教師に向かって一人の生徒が至極まっとうな質問をする。
そして案の定、教師はそれに答えず生徒を問題児扱いしようとする。

d0057574_20465456.jpg
が、この映画のいいところは、その最低教師を看破できる人間がいたということ。
吃音の彼は少ない言葉で、真剣に、その教師を看破する。

彼の語った言葉の全てが正しいとは思わないが、その生徒は彼の言葉で救われたことは間違いないと思う。


≪一言コーナー≫
d0057574_20474746.jpgいつの間にか一人前の俳優っぽくなってた本郷奏多。
おかしな箸の持ち方が壊れた家庭をさりげなく演出して良し。
喋っても喋らなくても阿部寛はすごい存在感だった。
「ちゃんと反省したっての!」と語る主犯格の生徒・太賀の存在が光っていた。最初は「いや、全然してないよ」と突っ込んだが、その後この台詞の重さに気付いて驚かされた。


≪追記するコーナー≫
この映画を観るまで気付かなかったのだが、「反省文」という物は反省させる為に書かせるのではなく、反省したことにさせる為に書かせるものだったんだな。要するに「許されるための儀式」みたいな物で、これを書くことで生徒も教師もPTAの皆さんも、今回のことはぜーんぶきれいサッパリと忘れて明日からは心機一転また一からがんばりましょう、っていう代物だったんだ。
それは当然「被害者関係者」の皆さんも忘れてくださいねって言っているのと同じ事。
納得いかないよな、それは。どう考えても。
まあ、書いたことは一度も無いんだけど。


▼状況
ユナイテッドシネマ前橋にてサービスデー価格で鑑賞
▼観客
6名

▼対象
真剣に見られる人
▼教訓
子供の無自覚な悪意を大人が自覚させない限り、いじめのリンクは断ち切れない
[PR]

by unknown0083 | 2008-12-10 20:51 | 映画

<< 【日記】ロマンチックをあげる 【GNO2】39Day サイド... >>