【映画】少年メリケンサック  

d0057574_13133948.jpg▼動機
宮藤官九郎作品にしては面白そう!
▼感想
ま、信じた私が悪いんだけどね・・・
▼満足度
★★☆☆☆☆☆ いまいち

▼あらすじ
レコード会社に勤めるかんな(宮崎あおい)は、動画サイトでイケメン4人組のパンクバンド“少年メリケンサック”のライブ映像を発見。彼らと契約すべく会ってみると、メンバーは50歳過ぎのオヤジで、彼女が見つけた映像は25年前のものだった。予想外の事態に困惑するかんなだったが、バンドの全国ライブツアーに同行するはめになる。




▼コメント
「GO」
「ゼブラーマン」
「池袋ウェストゲートパーク」
「ロケット・ボーイ」
「ぼくの魔法使い」
「マンハッタンラブストーリー」
等々・・・
途中挫折を含め宮藤官九郎の作品はなんだかんだで結構みているらしい。
そのどれもこれもが、私とは決定的に合わない作品ばかり。

しかしこの「少年メリケンサック」は、初めて私でも楽しめそうな気がしていた。
それぐらい、なんというか、アツイ映画になっているような予感がしていた。

だが、開けてみたらいつもどおりのとてもお寒い映画だった。

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宮藤官九郎作品と決定的に合わないのが、だらけ加減と下品なギャグ。
序盤のユースケ・サンタマリアと宮崎あおいの掛け合いは、下ネタ交じりでイタイいながらもそれなりに楽しめたのに、メインキャストがそろい始めるとどんどん下品な方向に走っていく。
「下ネタでしか笑いが取れないならコメディやめたら?」
正直、見ながら何度もそう思った。

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その下品さを加速させたのは宮崎あおいの演技力。
汚いものを目の前にすると本当に汚そうな、
臭いものを目の前にすると本当に臭そうな、
そういう演技が出来てしまう。
コメディなのにそういうところも全く手を抜かないプロ根性はさすがなんだが、残念ながらそれを笑いに昇華させるまでのコメディエンヌとしての力量はまだなかったように思う。
かなり惜しい。

まあ、それでも宮崎あおいが恋人と別れた直後にみんなで恋人の作った歌で合唱するという、まるで小学生のワルノリのような嫌がらせのシーンには、正直思いっきり笑わせてもらった。
でもそれだけ。
そのシーンも、バカップルシーンで溜めさせられたフラストレーションを解消したというだけで、それはマイナスがゼロになるだけでプラスになるわけじゃない。

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正直、ひとつのアイデアを、とことんとまで練りこむ作業を怠り、その場のノリと勢いで押し切ろうとしたような映画、という感じがする。
「それがパンクだ!」
といえばそうかもしれない。
しかし、パンクだって初期衝動をパッケージするまでには、血の滲む様なアイデアの出し合いをしているはずなんだ。
そこを見落としたらダメなんじゃないだろうか?


≪追記するコーナー≫
きっと宮藤官九郎はパンクが好きじゃないんだろうな・・・
というか、音楽そのものも好きじゃないのかもしれない。
全体的に愛がない。
「パンクロック=お手軽音楽」とナメたような、そういう上辺だけを飾ったような後が多々見えたところがとても不愉快だった。
※そういう私もそんなに好きではない始末。


≪一言コーナー≫
佐藤祐基(現・佐藤智仁)から佐藤浩市にリレーされた秋夫役にニヤリ。
劇中チラリと出たスタイリッシュな浪岡一喜を見て、布袋寅泰役は決まったと思った。
宮崎あおいの胸やスカートの中や必死に覗く田口トモロヲが笑えた。
田辺誠一によるGacktのモノマネがちょっと笑えた。
勝地涼のピックを持つ手がまったく様になってなくて呆れた。
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何度もかかった「ニューヨーク・マラソン」はセックス・ピストルズの「ゴッド・セイブ・ザ・クイーン」に似ていて、正直あれで(まんまパクリで)熱狂できるか?という感じだった。また、歌詞にそれほどの危険さは感じなかった。というかむしろコミックバンドのものだろうと思って呆れた。
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めちゃめちゃ上手かった宮崎あおい。くるくると変わる表情が見ていてとても楽しかったのだが、全体的に見ると残念ながらミスキャストだったという有様。これはどう考えても監督・宮藤官九郎の責任。


▼状況
ユナイテッドシネマ前橋にて特別鑑賞価格で鑑賞
▼観客
80名前後(こんな下品な映画になぜか女性ばかり)

▼対象
宮藤官九郎信者の方どうぞ
▼見所
焼き飯=チャーハンに醤油と鰹節で味付けを行った和風なもの。うちではそういう。
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by unknown0083 | 2009-02-21 13:00 | 映画

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