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【映画】ヤッターマン  

【映画】ヤッターマン_d0057574_19331585.jpg▼動機
衝動見
▼感想
こだわる所を間違えなかった秀作
▼満足度
★★★★★☆☆ なかなか

▼あらすじ
ガンちゃん(櫻井翔)は父の遺志を継ぎ、犬型の巨大ロボット“ヤッターワン”を完成させた。そしてアイちゃん(福田沙紀)と力を合わせ、愛と正義の味方ヤッターマン1号・2号としてドロンジョ(深田恭子)率いるドロンボー一味と戦うことに。ある日、一味が探しているのは何でも願いがかなう伝説のドクロストーンだと判明する。




▼コメント
深谷シネマと自宅を最短距離で結ぶ道にある架橋が、工事中で大渋滞していたため、迂回しようと回った先がイオンシネマ方面だったので、なんとなく衝動で寄ってしまった。
そこで、たまたま待ち時間10分で見られる映画があったのですぐにチョイス。
それがこの映画「ヤッターマン」

アニメの「ヤッターマン」を好んでみた記憶はないのだが、どういうわけか登場人物や主題歌はきっちり覚えており、だからどこかで見たような気はするのだが・・・、などという程度の興味しかなかったものの、始まってみれば色々と見覚えのあるシーンや台詞、ついでに歌や踊りなども披露され、見事に私の記憶のそこに眠っていた「ヤッターマン」の世界を掘り起こしてくれた。

【映画】ヤッターマン_d0057574_19354098.jpg
正直、見る前までは「ヤッターマン完全実写化」という触れ込みに対して、
「これだけCGアニメ使っといてどこが完全実写化なんだろう?」
と思っていたのだが、これが非常にすばらしい「実写とCG」の融合具合で、確かにこれは「ヤッターマン」の世界を完全に再現していると感じたので、触れ込みにウソはなかった。
※特に「びっくりどっきりメカ」は3DCGがかなりメカ感を出していてリアルだった。

この実写化のスタイルは、恐らく今後に続くだろう「アニメ→実写化」という図式のスタンダードになるんじゃないだろうか?という予感めいたものさえ感じた。

ま、それはともかくとして・・・
【映画】ヤッターマン_d0057574_19361584.jpg
この映画は完全にドロンジョ様こと深田恭子の映画。
彼女がいなかったら、ここまで面白い映画にはならなかったと思う。
以前別の映画でヒラヒラのロリータファッションをしていた深田恭子が、
そしてそれがまさに彼女のイメージどおりのはまり役だった深田恭子が、
今回、こんなコスチューム。
しかも、本人とても楽しそう。
深田恭子の、この吹っ切れ加減というか、妥協していなさ加減というか、そういう意識の高さにほだされて、もうどっちが勝っても負けてもいいからっとついつい応援したくなる。

【映画】ヤッターマン_d0057574_19382734.jpg【映画】ヤッターマン_d0057574_19383724.jpg【映画】ヤッターマン_d0057574_19385736.jpg
また、事情により画像のないヤッターマン1号を含めた他の面々も中々の再現度。
ドロンボー一味はあまりにも造型が似すぎていたために、かえって声が違うことに違和感を感じたほどで、いっそ吹き替えにしたら良かったのではないかと思ったくらいだったが、後半からは慣れてきて、その慣れた頃にアニメ版の声優陣がこっそり登場するというサプライズがあって、ちょっと感動した。
トンズラーがボヤッキーを呼ぶ際に使っていた「ボヤヤン」という呼称に最初ものすごい違和感があったが、それもそのうちに慣れた。

【映画】ヤッターマン_d0057574_19424712.jpg【映画】ヤッターマン_d0057574_19425979.jpg
映画版オリジナルと思われる阿部サダヲもヤッターマンの世界に溶け込んでいた。
それと、何らかの事情で監督の不評を買ったのか、最初から最後まで不憫な役回りだった岡本杏理には少し同情した。

【映画】ヤッターマン_d0057574_20204638.jpg
実はこの映画、子供向けアニメの実写化のクセして、
ちゃっかり全編を通して大人向けに作られている。

ちょっとエロな感じのシーンもあり、 ※福田沙紀によくアレをやらせたと感心
ドロンボーの歌はフルコーラスで流れるし、 ※これを覚えていた自分にびっくり
ヤッターキングの歌はクロマニョンズだし、
全国の女子高生の皆さんだし、
ブタもおだてりゃ木に登るし、
ラストに「子供はまだわからなくていいんだ」とか言うし、
しかも「次回予告」まで付いてるし。

きっとこの映画は、子供の頃ヤッターマンに夢中になった「おとうさん」たちが、子供を連れて一緒に観に行きたくなるような、そんなタイプの映画かもしれない。
※そして「また来週来ような」って言って劇場を去る。

≪追記するコーナー≫
この監督の毎度のことなのでもう慣れたのだが、やっぱり今作でも、恋愛がらみのシーンになるとそれまでの勢いが急に失速するのね。
無理して入れなくても面白くなったと思うのでちょっともったいない。

≪蛇足するコーナー≫
ドロンジョ様を当たり前のように「ドロンジョ様」と呼び、敬称を外すことに抵抗を感じる私は、おそらくきっと「ヤッターマン世代」になるんだろうと思う。
※同じような系統でハート様を「ハート様」と呼ぶ北斗の拳世代っていうのもあるらしい。

▼状況
イオンシネマ太田店にて特別鑑賞価格で鑑賞
▼観客
全372席の9割は埋まっていたかと思う。(そして家族連れ多数)

▼対象
その昔、ヤッターマンをみて熱くなったおとうさんへ
▼見所
とにかくドロンジョ様。あとは「トビッ!トビッ!トビッ!ウオッ!」がかなり可愛い。

by unknown0083 | 2009-03-22 23:47 | 映画

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