【DVD】セブン
2009年 07月 29日
レンタルDVDにて
▼動機
DVDを見つけてしまった。
▼感想
ラストの為に全てがある。
▼満足度
★★★★★★★ まんぞく
▼あらすじ
ロサンゼルスの冷静沈着のベテラン刑事ウィリアム・サマセット(モーガン・フリーマン)は、残り7日で退職することになっていた。その後任として若手刑事デイヴィッド・ミルズ(ブラッド・ピット)がやって来る。そんな時、 七つの大罪 をモチーフにしたと思われる無差別な猟奇連続殺人事件が起きた。サマセットは、自分がいる残りの日数では解決できる事件ではないとして関わりあうことを望まなかったが、新任のミルズが自分達では解決できる事件ではないと感じ、手助けを求める。
▼コメント
まだ体が健康だった時代、映画に割く時間があったら別のことをしたいと思っていた時代。
アメリカ映画は必ずハッピーエンドで終わると信じていた私は、当時勤めていた会社の先輩に勧められたこの映画をビデオでみて、とても感銘を受けた。
ことの発端は
「ハリウッド物ってハッピーエンドで終わるでしょう?
アレがどうしても許せないんですよね。
世の中そんなに甘くないぞっていう、そんな感じ」
という私のトンデモ発言なのだが、先輩はハッピーエンドで終わらない映画としてこの映画を勧めてくれた。
内容を知ると面白くないといって、あらすじすら教えてもらえなかったが、
「ラスト、すごいから!」
という衝撃的な言葉だけ残してくれた。
当時レンタルやさんといえば、流行のシングルCDを借りに行く(アルバムは自分で買っている)か、ガンダムOVAかジブリ系のアニメを借りに行く場所、という感じだったので、おそらくこの映画がレンタルやさんで借りた初めての洋画だったような気がする。どこに何があるか全く分からなかった私は、店員さんの力を借りてようやく探し当てたような記憶がうっすらとある。
映画はとても衝撃的な内容でとても面白く、一気に最後まで観てしまった。
とくにラストに向けて物語が収束していくところが好みだった。
決してハッピーエンドではないが、とても後味のいいエンディングだった。
それから数年後、私は病気のリハビリのために映画を見るようになっていた。
会社の同窓会(というのを年に数回やっている)で同席した先輩にその事を告げると、先輩は実に様々な映画の知識を披露してくれた。
そんなの在籍中はおくびにも見せなかったのに。
そして、話を聞いていているうちに「セブン」のことを思い出した。
数日後、レンタルやさんで「セブン」のDVD版を見つけた。
思わず手に取っていた。
一度観ているはずだったが、新鮮さも衝撃度も変わらずに、実に清々しく観られた。
面白い映画というものはこういう映画なのかも知れないと実感した。
▼対象
苦い映画がお好きな方
▼見所
「でも本当はこういう映画を面白がっちゃいけないんだよ」という先輩の談。
by unknown0083 | 2009-07-29 21:13 | 映画