【映画】僕と妻の1778の物語
2011年 01月 22日
僕シリーズ最新作
▼感想
竹内結子が物足りない
▼満足度
★★★★☆☆☆ このへん
▼あらすじ
SF作家の朔太郎(草彅剛)と銀行員の妻節子(竹内結子)は、高校1年の夏休みに付き合い始めてからずっと一緒だった。だがある日、腹痛を訴えた節子が病院に入院し、彼女の体が大腸ガンに冒されていることが判明。医師(大杉漣)に余命1年と宣告された朔太郎は最愛の妻にだけ向けて、毎日原稿用紙3枚以上の短編小説を書くことにする。
▼コメント
「生きる道シリーズ」の新作という事で鑑賞。
スタッフやキャストが同じでも、脚本家が変わってしまってはちゃんとした「生きる道シリーズ」になるのかどうかと心配していたのだが、そこは全く心配に及ばず、見事に「生きる道シリーズ」になっていたのがまず驚き。
音楽にシリーズ共通のやさしい雰囲気があり、演出や撮り方みたいなものは「歩く道」や「生きる道」に近いものがあったのがそう思わせたのかもしれない。
※タイトルもかな?
見る前は何でドラマでやらないのかと思っていたが、テレビドラマでは(たとえスペシャル番組でも)アレだけのCGやロケの使用は不可能だろうから、映画でやって正解かもしれない。
シリーズ一貫した「無理に感動させようとしない姿勢」にも好感。
このシリーズが好きな人、特に「僕の生きる道」と「僕の歩く道」に雰囲気が似ているので、そちらが好きな人には問題なくお勧めできそうな映画。
ただ、問題点があるとすれば竹内結子。
「僕の生きる道」の男女逆パターンでもあるこの物語を「僕シリーズ」の最新作として位置づけるならば、求められるのは「僕の生きる道」で草彅剛が演じた役のクオリティであることは明白で、今回それを求められる事になった竹内結子がそこに迫れたかといえば、答えはノー。
さすがに演技派として位置づけられている女優だけあり、お芝居で何とかできる部分については申し分ないものを見せてくれたのだが、終盤ベッドで横たわるだけになってしまうと健常者が寝ているだけにしか見えない有様なのはちょっと残念。
もっと言うならば、不眠不休で看病を続ける草彅剛の方がよっぽどやつれて見えたのはやっぱり問題があるように思う。
※草彅剛がやりすぎたとは思わない
あとは、入院してからの病院内のエピソードは必要あったのかどうか・・・
あってもなくても変わらないような気がするので割愛してコンパクトにしても良い気はした。
それ以外は概ね満足。
≪追記するコーナー≫
シリーズ皆勤賞だった小日向文世と浅野和之は、友情出演程度の参加だったのがもったいない。
せめて編集者はどっちかにしたほうがそれっぽかったのに・・・
といいつつ小日向文世には笑わせてもらった。
≪蛇足するコーナー≫
一番印象に残っていた「知識屋」のエピソードの画像があったので、記念に張り付けておく。
▼状況
イオンシネマ太田店にてレイトショウで鑑賞
▼観客
50名ほど(20代の方多し)
▼対象
「僕シリーズ」が好きだった人にはいい感じの仕上がりかと
▼見所
「朔太郎さぁ~ん?」「ちょっとそこに座って?」
▼関連
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by unknown0083 | 2011-01-22 14:27 | 映画