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【DVD】パッチギ!  

【DVD】パッチギ!_d0057574_2142794.jpg■状況
レンタルDVDにて
■動機
弟の強い推奨で
■感想
罰ゲームのような時間

■あらすじ
1968年京都。日頃から争いの絶えない朝鮮高校にサッカーの親善試合を申し込むことになった。康介(塩谷瞬)は、担任からの指示で親友の紀男(小出恵介)とともに朝鮮高校に赴くが、音楽室でフルートを吹くキョンジャ(沢尻エリカ)に一目惚れする。




■コメント
まず、DVDという事で、ある程度この映画に対する評価や予備知識などを知った上での感想であるということを先に明記しておきます。

この映画は青春群像劇の形を借りた思想映画だと思います。
※一部事実に基づかない一方的な描写があるため社会派映画には部類されないと思います

この映画は主に康介・キョンジャ側のエピソードとアンソン(高岡蒼佑)側のエピソードに分けられていますが、このふたつの物語は実はあまりかみ合っていません。
このふたつの物語を、南北分断された朝鮮半島になぞらえて「イムジン河」がかろうじて繋いでいるという作りになっています。

テーマは日朝友好で、物語中多く聞かれます。
ですが、日本にとっての日朝友好とは大きくかけ離れたものになっています。

まず、この映画に出てくる在日朝鮮人達は、一切の譲歩をしません
キョンジャは康介に「朝鮮人になれるか?」と問いますし、桃子(楊原京子)は「朝鮮人になる」という決意をします。
そんな中、友好を口にするのは常に日本人です。

次に、この映画に出てくる在日朝鮮人達は、喧嘩の仕方が大変迷惑です。
日本サイドは個人を特定して報復するのに対し、朝鮮サイドは一人がやられると大勢で報復に行きます。
その際に巻き添えになる人達のことはお構いなしです。目に入る日本人全てが敵だと思っているようにさえ感じられます。
バスを横転させたり、ボウリング場のレーンをダメにしたりと傍若無人です。
そして、迷惑を被るのはいつも日本人ですが、何のフォローもありません。むしろ楽しんでいるようにさえ見えます。

更に、この映画に出てくる在日朝鮮人達は、平気で犯罪行為を行います。
密漁や公衆電話強盗など、ごくごく当たり前の事の様にやってのけます。

また、全ての在日朝鮮人が戦時中の強制連行で連れてこられたような描写があったり、葬儀に参加した主人公を全く関係ないのにここぞとばかりに罵倒したり、と歴史的事実を捻じ曲げてまで撮影されています。
戦前からの在日朝鮮人の事や、戦後の混乱を恐れた韓国政府が帰国事業を放棄してしまった事や、日本以外の支配時代に強制連行が一切なかったのかということは全くの無視です。

最後、この映画の本質はエンディングテーマに現れています。
エンディングテーマは劇中、日本語や朝鮮語で何度も演奏される「イムジン河」ではなく「あのすばらしい愛をもう一度」になっています。
この、どこにも希望のない絶望的な片思いの歌が日本語のみで流れるところを見ても、
"日朝友好は日本が一方的に訴えかけているだけで、朝鮮側は友好な関係を築こうなどとは全く思っておらず、日本側がどうしてもと言うのであれば全面的に日本が譲歩してしかるべきだ"
というメッセージが隠れていることは明白です。

この映画のどこが友好なのでしょうか?
本気で言っているとすれば、日本人はもとより、戦前から日本に在住の朝鮮人の血脈に誇りを持ちつつ日本人として生きている在日朝鮮人の方々の事もバカにしていると思います。


これを見て楽しいと思える人は一体どういう関連の方なのか私には分かりません。
ただ、この映画がキネマ旬報を始め毎日映画コンクールや日本アカデミー賞までとっているのは事実で、その後行われた韓国での上映会の反応も上々だったとのことです。
きっと私には分からない何かがあるのだと思います。
※もしくは分かりすぎてしまったか

ところどころ入るギャグも下品、バイオレンスシーンもやりすぎ感が漂い、ヤマを作っておきながらオチがなく全く違うことで大団円だったり、脚本にも演出にも稚拙な部分が見え隠れする本作。
真木よう子が美人だったり、オダギリジョーの役が面白かったりはしますが、私にはこの映画を楽しむことは出来ませんでした。
本当にごめんなさい。

≪追記するコーナー≫
ただ、大友康平の演じるラジオディレクターには好感が持てました。

■対象
熱狂的井筒和幸ファン、沢尻エリカファンが見れば楽しいかと
■見所
どんな理由があろうと、歌ったらアカン歌なんかあるわけないんだ!

by unknown0083 | 2007-05-23 21:03 | 映画

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