【DVD】バタフライ・エフェクト
2007年 07月 24日
■状況レンタルDVDにて
■動機
アシュトン・カッチャー観賞
■感想
非常に切ないラブストーリーでした
■あらすじ
少年時代、時折記憶をなくしていたエヴァン(アシュトン・カッチャー)は、幼い頃から日記をつけていた。成人したエヴァンはある日、その日記を読むと過去に記憶をなくしていた時間に戻れることを知る。
■コメント
「守護神」で主役の一方を演じたアシュトン・カッチャーの主演作品を観てみたかったというのが動機です。何本かあるであろう出演作品のなかからレンタル可能なものは本作1本しかありませんでしたが、映画のタイトルとサイコ気味な設定に引かれての観賞です。
タイトルの「バタフライ・エフェクト」はカオス理論のうちのひとつである「バタフライ効果」の意味で「初期条件のわずかな差が時間とともに拡大して、結果に大きな違いをもたらす」という理論のことです。
映画はこのバタフライ効果をテーマに制作されており、過去に戻れる能力を使いほんの少し過去を変えることによって生じる未来におけるパラドックスの事を指しているものと思われます。
この映画、一言で言ってしまえば時間旅行映画なのですが、通常のタイムスリップとは大分異なります。
エヴァンの少年期の記憶は一部欠けているところがあり、ここを後から書き換えることによってその後の未来を選択できるというルールです。
このルールによると、記憶の鮮明な部分は書き換えることが出来ないということになりますが、欠けている所は何度でもどういう方法でも書き換えることが出来ます。
この映画のシナリオは、実に精密に計算されており一切の無駄がありません。
これがこの映画を繊細かつ重厚なものにしており、ルール付けも曖昧なところを残さず設定することで、物語にリアリティを持たせています。
比較的ゆっくりと進む序盤の幼年期・少年編で、主人公の記憶が飛ぶ状況を実に巧妙に演出し、各登場人物をしっかりとキャラクター付けをしながらじっくりと見せます。
主人公達が大人になりエヴァンが記憶を書き換えられることに気付いたあたりから、物語はスピーディに展開します。
この段階で、幼年期・少年編が全てこのための複線だったと気付かされます。
今いる現在は、未来からの干渉の結果の上に成り立っている未来であり、その際に選んだ過去は未来においてはわからない。
という複雑な状態ですが、この選択が正しいものなのかどうか非常にスリリングで、その先その先を期待せずにいられない展開が続きます。
やはりシナリオが丁寧に作られていると感じます。
過去を少し変えることで、未来は大きく変わります。
その変わりぶりもさることながら、更に進んだ未来でどうしても誰かが行き詰る。それは自分だったり、親友だったり、想い人だったり。
万人が幸せになれる未来を過去から選ぶことは困難です。
結末の落としどころも見事としかいいようがありません。
観終わった後に、少し切なくそれでいて妙に清々しい気分になれる本作。
偶然とはいえ、この映画を知ることが出来たことに感謝しています。
※劇場でみていたら、ラストに流れるオアシスの「Stop Crying Your Heart Out」がかかった瞬間に泣いていたかも。
≪追記するコーナー≫
過去を書き換えることによって変わるのはエヴァンだけではなく、幼なじみのケイリー(エイミー・スマート)やレニー(エルデン・へンソン)も影響を受けます。
特にヒロインであるケイリーの振り幅は凄まじいものがあり、とても一人の女優が演じたとは思えないほどの変わりようです。
※レニーも相当変わります。
■対象
感動したい人、泣きたい人、オアシスのファンの人
■見所
シナリオに無駄はないので全て見るべし
by unknown0083 | 2007-07-24 23:19 | 映画


