【映画】ピアノの森
2007年 07月 26日
■状況MOVIX伊勢崎にてサービスデー価格で観賞
■動機
懐かしかったのと「神童」を見逃したので
■感想
一部の声優に難ありだが映画自体は結構面白かった
■あらすじ
ピアニストを目指す雨宮修平(神木隆之介)は転校初日にガキ大将から"森の壊れたピアノを弾きにいく"という肝試しを命じられるが、一ノ瀬海(上戸彩)に助けられウヤムヤになる。
森のピアノは壊れてないという海につられて森へ行くが、そのピアノは海しか弾くことができないものだった。
■コメント
結構面白かったです。
物語はピアノを呪うエリート少年と、ピアノを遊び道具に使う天才少年が、ピアノを弾くことの楽しさに目覚めていくまでを描いたもので、特に大きな何かが起きるわけではないのですが、劇場用アニメという短い時間の中にキレイにエピソードをまとめてスッキリとした見応えを出してくれていると思います。
どうでもいいエピソードに時間を割くこともなく、大事な部分をバンバン端折った感もなく、あるべきものを丁寧にまとめて、とても見応えのある映画にしてくれたと思います。
クラシック音楽やピアノに詳しくない人でも安心して見られるように、劇中でカイに教えるというシーンでさりげなく観客にも音楽家の名前と有名曲を演奏つきで教えてくれるという親切設計です。
ついでにそのシーンについて掘り下げると、劇中では数名のチョイスでしたが、恐らくカイはもっと多くの人の演奏を聴かせてもらったことでしょう。そういう行間の取り方に感心しました。また、「そうそう、それそれ」と感心していると、実はそれ自体が次のエピソードの伏線だったりしてびっくりしました。
また、演奏シーンのアフレコに世界的なピアニストを起用しているため演奏に関しては言うこと無しです。
森のピアノがカイでないと弾けない仕組み、そしてそのピアノを使い続けてきた弊害を、音ひとつで表現するその手法など、やはりプロの人を起用しただけのことはあると感心してしましました。特に覚醒したカイの演奏は圧巻の一言です。
あえて言うなら小学生はそんなにうまくないのではないかという疑惑があるくらいですが、ここで演奏するのはエリートか天才なので問題なしということで。
さて、そういう良く出来たところとは裏腹に、一部声優陣にちょっと不満ありです。
カイ役の上戸彩が小汚い言葉を使っても無理しているようしかに聞こえずにあんまりな結末、怜子役の池脇千鶴はどうも可愛らしすぎて夜の女の雰囲気がいまひとつ出ていません。
修平役である神木隆之介と、誉子役の福田麻由子(ちょっとぎこちなさは耳につきましたが)が大分健闘し、阿字野役の宮迫博之などは完全に自分を殺した演技に徹底するプロ根性を見せていただけに、なんとも残念な感じです。
※上戸彩についての補足ですが、彼女掛け合いの部分以外は結構上手かったです。どうして掛け合いになると感情が消えた棒読みチックになるのか激しく疑問でした。
幻想的な森の映像と、素晴らしい演奏。
まず音楽ありきな映画に仕上がっているため、良質の音楽につつまれているような感覚に捉われるシーンもいくつかありました。
劇中でかかる曲も、クラシックに精通している人なら知っている曲ばかりかもしれません。もちろん知らなくても何の遜色なく楽しめました。
"アニメ=子供向け"と思って敬遠しがちな人にもお奨めできる良質な映画です。
≪追記するコーナー≫
一時期「別冊ヤングマガジンアッパーズ」を買っており、その時に連載しているのを少し見たことがある程度の前知識でしたが、たしかこんな雰囲気だったと記憶しています。
アニメーション「BECK」で原作の雰囲気を完全にぶっこわしてしまった制作会社の仕事だけにちょっと心配していましたが、杞憂に終わったようです。
また「BECK」で培った楽器演奏のモーションキャプチャー技術がここに活きているかと思うと、ちょっと嬉しいような悲しいような・・・
■対象
意外と多くの人に受け入れられると思われます
■見所
ウェンディと便所姫のファンタジー
by unknown0083 | 2007-07-26 13:20 | 映画


