【映画】キングダム/見えざる敵
2007年 10月 24日
■状況イオンシネマ太田店にてレイトショウで観賞
■動機
どんぱちものが観たかった
■感想
うん、当然そういうエンディングになるね
■あらすじ
サウジアラビアで自爆テロ事件が発生し、FBI捜査官のフルーリー(ジェイミー・フォックス)は法医学調査官のジャネット(ジェニファー・ガーナー)や、爆発物専門家のグラント(クリス・クーパー)らとともに事件の調査を開始。しかしFBIの捜査を拒むサウジ政府との交渉は難航する。
■コメント
中東情勢が大分不勉強だと言うことが分かった。
とはいえ、冒頭の数分を割いてサウジアラビアとアメリカとの関係のその歴史を多少のデフォルメを入れながら丁寧にかつスピーディーに紹介してくれる。何が何だか分からないという状態で放り出されることはないので安心。
テロとの戦いを描いた物語だが、必ずしも"正義の国アメリカ"対"悪のテロ組織"という構図になっていないところが気に入った。
観終った後にこそ気付くことだが、激しく"どっちもどっち感"が漂う。
だが、恐らくこれは狙っていると思われる。
サウジに入国できないことを知ったFBI捜査官が行ったことは、サウジ関係者の買収というか恐喝。国際法を無視しての入国。この時点で既に"捜査"という名目の"復讐"が始まっている。
何しろ入国できなければ何も出来ないわけだから、何としても入国する必要があった。映画的にも復讐的にも。
サウジ国内にも混乱はある。
イスラムの人間が全員アメリカを敵視しているわけではなくアメリカと揉める事をよしとしない人達もいる。テロとの関与が疑わしい人物を徹底的に自白に追い込むシーンはちょっと戴けないが、警察が旧式の操作方法しか持たないことを描写していたのだと思う。
現にFBIのもつ捜査知識と現地のそれでは大きな差があることが分かる。
この映画の中のテロは非常にやり口が巧妙。
確実に被害を大きくするための綿密な計画が練られている。
しかし、後始末がとてもなおざり。
テロというのは騒ぎを起こして成功、なのだろうか?
まさかテロ屋もFBIが秘密裏に乗り込んでくるとは思わなかったのだろうが・・・
アメリカはどこの国に行ってもそこにアメリカを作ってしまう、とよく言われる。
この映画でもそれは顕著。
サウジ国内の外国人居住区、計略により捜査の主導権を得た後の捜査など、彼らには厳しいイスラムの戒律など関係ない。王族の前ではおとなしくはするが、郷に入っては郷に従わないアメリカの姿が映し出される。
だからと言ってテロを起こしていい道理はない。
なかなかに考えさせる難しい映画だと思っていたところ、終盤近くに事態は急転。
この起点となる爆破テロシーンはとても圧巻で、本当に爆破しているとしか思えない迫力。いや本当に爆破しているのかも知れない。
その後は、アメリカ映画お得意のカーチェイスからどんぱちへと発展。
意外だったのは辿り着いた人物が予想と違った事。
テロリストの正体はあまりに予想通りで、そこでの顛末も予想通りで、特に驚くところはなかったが、印象的なシーンではあった。
予想どおり同じ台詞となった別のシーンで使われるふたつの音声なき台詞。
これこそが世の中からテロがなくならない真実だろう。
だからといって、どうすればいいかは今のところ分からない。
やめると言う事は非常に勇気の要る事だ。簡単に出来ることではない。
分かっているからこそ、テロリストの最後を見取った孫娘の表情が非常に印象的だった。
≪追記するコーナー≫
なんとなく、このあたりの情勢について勉強してみようかと思った。
■対象
あまり救いはないので覚悟のある方に
■見所
序盤のテロシーン
by unknown0083 | 2007-10-24 21:00 | 映画


