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【映画】インベージョン  

【映画】インベージョン_d0057574_22494259.jpg■状況
MOVIX伊勢崎にてスペシャルデー価格で観賞
■動機
同行予定だった友人の奨め
■感想
仮面ライダーカブトのライダー抜き?

■あらすじ
米国でスペースシャトルの墜落事故が発生。そんな折り精神科医キャロル(ニコール・キッドマン)の元夫(ジェレミー・ノーサム)が、急に息子との面会を要求してくる。その突然の変化が気になった彼女は友人のベン(ダニエル・クレイグ)にも相談し、息子を元夫に会わせることにする。




■コメント
前日に組んだスケジュールでは観賞予定に入っていなかった映画で、当日寝坊してしまったためにスケジュールを組みなおし、その結果観賞することになったという映画。
簡単な世界設定だけを仕入れて観賞。
一言で言うと、微妙な感じのする映画だった。

原作はSFの古典との事で当然未読。
設定を見てなかなか面白そうだと思ったのだが、"地球外の生命体""落下物にのって侵入""記憶を引き継ぎ体をのっとる"など「仮面ライダーカブト」とかなりの類似点があり驚く。
だが似ているからと言って悪いというわけではない。逆に"ライダー抜き"で一体どうやって事態を収束させるのだろうと期待が膨らんだ。
が、その期待は見事に裏切られてしまった。


観客は映画内の事件に対して完全に置いていかれる。
終始キャロルが勝手に一人で奔走するだけで、物語自体に特に目新しさはなく、そうなるだろうというところはやはりそうなるし、どうせそうなんだろうと思うところはまさにそうなので、ドキドキする事も、ワクワクする事も許されない。どうしてスリル系にしているか疑問に思ってしまう。

キャロルは精神科医なのだが、これもただ精神科医なだけで、物語的にこの設定を生かしているかと言われれば決してそんなことはなく、もったいない結果に。
"表情を表に出さなければ騙せる"というのも、他人から教えてもらうことなく自分で気付けと思うし、それをコントロールできるくらいの設定が欲しかったところ。※まあ、精神科医なんて他人の事は分かった風な口を聞くくせに手前のこととなるとまったくなっちゃいないんだよという暗喩かもしれないが。

また、変わってしまった人達も感情をコントロールできるという割には必死でキャロルを追いかけまわしたりと、随分と矛盾している。あそこを静かに追いかけてきたら不気味だったのに。
そもそも"素晴らしい力"と自負するならそれをわざわざ他人にも押し付ける意味が分からない。
感情をコントロールできるから戦争もなくなり世界も平和になる、というなら「もうそっち路線でいいじゃん」とさえ思った。

また、
・他人を助ける気があるようで全くない。
・知らない人は躊躇なく殺すが知っている人は殺せない。
・息子を守る為なら自分の命も厭わないが、残される息子のことは考えない。
という、とても精神科医とは思えないスーパーウーマン・キャロル。そんな彼女に感情移入はし難い。
※ニコール・キッドマンが悪いわけではない。念のため。

SFっぽい設定をベースにしている割には、ラストの解決方法もあまりにあっさりしすぎて拍子抜け。
スリラー映画っぽい雰囲気の割りに、一番びっくりしたのはキャロル役のニコール・キッドマンの脱ぎっぷりという始末。
サスペンス映画の様な側面を持ちながらも、展開は見事なまでに予定通り。
なんというか、SFにもスリラーにもサスペンスにもなりきれなかった、という印象。
SFにしてもスリラーにしてサスペンスにしても、もっとどちらかによっていればもっと楽しめたかも知れない。
そう思うとちょっと残念。

≪追記するコーナー≫
この原作小説はこれで4度目の映画化だそう。
設定や素材は悪くないと思うので、他はどういう手法で映像化しているのかちょっと気になってしまう。
というか原作小説を読めばいいのか。

■対象
ニコール・キッドマンのファンの人
■見所
ニコール・キッドマン

by unknown0083 | 2007-10-28 13:30 | 映画

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