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【映画】オリヲン座からの招待状  

【映画】オリヲン座からの招待状_d0057574_105566.jpg■状況
109シネマズ佐野にて通常価格で観賞(実は奢り)
■動機
誘われて&劇場版宮沢りえ観賞
■感想
いい映画だったのだが、難しい・・・

■あらすじ
三好良枝(樋口可南子/工藤あかり)の元に、故郷の映画館「オリヲン座」から閉館上映会の招待状が届く。良枝は、最近関係のうまく行っていない幼なじみの夫・祐次(田口トモロヲ/小清水一揮)を誘い、それを最後に二人の関係を清算しようと考える。




■コメント
あらすじから主演俳優を外したのは意図してのこと。
昭和25年の開館以来、オリヲン座の館主を務めてきた豊田松蔵(宇崎竜童)が病に倒れ、その弟子だった留吉(加瀬亮)が志を引き継ぎ、先代の妻トヨ(宮沢りえ)と映画館を守ることになった。映画産業が斜陽になり、周囲の人間に陰口をたたかれながらも、2人は映画を愛し、互いを思いやり続けた。
と言うのがシネマトゥディなどで公開されているあらすじ。

この映画、留吉とトヨの純愛物語としてみるか、オリオン座の栄華から閉館までを描いた物語としてみるか、オリヲン座に関わった人達の物語としてみるか、色々な見方があってちょっと難しかった。
ただ、どのみかたをしたとしても良枝と祐次がキーパーソンになるのは間違いはなく、そういう意味では彼らが物語上の主人公であるような感じを受けた。

本筋はそれほど面白いものではない。
基本的に起伏はなく、映画全盛時代からテレビの登場で徐々に映画の衰退が始まり、そんな時代の中、何とかしてオリヲン座を維持しようとした人間達の物語ではあるのだが、肝心の"どうやって"の部分が後日談の言葉で語られるだけに留まってしまっている為、いまひとつ物足りない。というか、救いがない。

【映画】オリヲン座からの招待状_d0057574_14301581.jpgただ、退屈な映画かと言えばそんなことはなく、主演の二人の間にある見えない絆の様なものを感じることができ、正直その二人を見ているだけでも飽きることがなかった。
演技なのか?役作りなのか?
どちらを徹底的にこなすとこういう風にできるのだろう?
この二人のややこしい、富吉曰く「夫婦、みたいなもん」という関係が、加瀬亮のナイーブっぽい演技と相まって非常に好感が持てた。

気になったと言えば、過去パートを担当する宮沢りえと加瀬亮が双方ともかなりの細身であるにも関わらず、現代パートの原田芳雄と中原ひとみがそうは見えないために違和感を感じるっといった事だろうか。特に原田芳雄がガッチリしすぎ。苦労してきた割にはどうなんだろうと思ってしまった。一気に時間が飛んでしまうために余計。
※スクリーン席では重たそうにのそのそ歩いていた原田芳雄が、映写室ではスタスタ動いていたのはツッコミどころなのかどうか悩んだが、折角なので記載しておく

【映画】オリヲン座からの招待状_d0057574_0235350.jpg子供達が登場してからはそちらがメインに変わる。
この二人、まるで留吉とトヨの子供の様な雰囲気だったのだが、本人達もそう思っていたことが後に分かってちょっと嬉しかった。※織物の様なものをプレゼントしていたのは何故だろうかと思ったが、後に舞台が西陣だったと気付いて納得

最終上映会に招待された人達は老若男女様々だった。
詳しい描写はなかったが、三好夫婦より若い人達は、彼らと同じようにオリヲン座に関わり、留吉とトヨの人柄に触れ、オリヲン座と共に生きてきた子供達なのだろうと思った。
閉館の理由も、眼が悪くなって続けられなくなったという理由だったのも納得。流石に巨大シネコンの進出という理由には出来なかったのかもしれないが・・・

大人になった彼らが、どのような方法でオリヲン座と連絡をとり、留吉からのチケットを受け取るに至ったかは全く分からないが、そこには常人には計り知れない不思議な力が働いているのだろうと想像を働かせることにする。

昭和から現代へ、時代の移り変わりと言うのは、いい面とそうではない面を覗かせる。
変わっていく事、変わらずにいる事、きっとどっちも大切なのだろう。
笑いあり涙ありというような盛り上がる映画ではまるでなく、ある程度見る人を選ぶ映画である事は間違いなさそう。
しかし、見た人は何かしら感じるものはあるんじゃないか、と思われる映画だった。

≪追記するコーナー≫
【映画】オリヲン座からの招待状_d0057574_1430462.jpg右の写真(実際にはモノクロ)ではないほうの写真を隠した理由が分からなかった。
あっちの写真の方がいい写真だったのだが、どうしたのだろう。
また、まだ蛍を普通に見ることのできた世代として、CGで作られた蛍を見るたびに、蛍は既にファンタジーやノスタルジーの中にのみ生きる生き物に代わってしまったとと感じてしまうことが、非常に悲しくもあり、寂しくもある。

■対象
古き日本映画、および映画館とか好きな人かな?
■見所
自転車のシーン

by unknown0083 | 2007-11-03 13:00 | 映画

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