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【DVD】ALWAYS 三丁目の夕日  

【DVD】ALWAYS 三丁目の夕日_d0057574_20375834.jpg■状況
ライブラリより拝借
■動機
須賀健太と堀北真希
■感想
多くの人に受け入れられた理由は分かった

■あらすじ
集団就職のために上京してきた六子(堀北真希)は東京下町の鈴木オートに住み込むことになる。また鈴木家の向かいにある駄菓子屋の店主(吉岡秀隆)も、よった勢いで見ず知らずの少年(須賀健太)を預かってしまう。




■コメント
昭和30年代に生きていない私にとってこの時代は"ノスタルジー"ではなく"レトロ"だ。「そういう時代だったんだな~」と思うことはあっても「そうそうそういう時代だった」と感嘆の声をあげることはない。
そういう意味で言えば、私はこの映画に向いていないのかも知れない。
だが、須賀健太と堀北真希が見たいという理由で鑑賞。
結果、意外なところで驚くことになる。


この物語、主人公がよくわからない。
六子のようでもあり、茶川先生のようでもあり、鈴木のようでもあるが、もしかしたらいないのかもしれないし、群像劇っぽい雰囲気を出そうとしているのかもしれないし、雰囲気を楽しむ映画なのかもしれない。
とりあえずシナリオは、茶川先生パートと、鈴木オートパートに分けられているような気がする。

鈴木オートパートのメインキャストである堀北真希は、"方言"と"訛り"のマジックにより、今まで見たどの映画やドラマよりも女優らしく見えた。台詞が多少芝居がかっていても方言や訛りで多少ごまかしが利くし、なにより映画のもつ雰囲気が包み込んでくれたように思う。
堤真一の直情的な役柄はとてもよく似合っていた。まさかあそこで謝罪するとは思ってなかったのでとても驚いた。下町人情がうまく現れたとてもいいシーンだった。

【DVD】ALWAYS 三丁目の夕日_d0057574_20424577.jpg茶川先生パートのメインキャストである吉岡秀隆のはっきりしない人間役はもう似合いすぎていて気の毒だった。役柄だとは思うのだが、やはり見ていて気の毒だった。

キーパーソンである須賀健太はもう完全に子役レベルではないように思う。鈴木一平役の小清水一揮との掛け合いなど、あまりのレベル差に小清水一揮がかわいそうで見ていられなかった。


物語の展開は特に驚くような展開でも真新しいものでもなく、笑いあり涙あり感動ありの一般的な娯楽映画のもの。
鈴木オートパートは当時の高度経済成長期を振り返り、茶川パートは下町人情に重点を置き物語が組まれてはいるが、それでも最終的にはこう落ち着くのだろうと予想できるところに落ち着く、いわゆる王道的なものになっている。
なので、物語本筋で感動したり泣いたりするようなところは特に見受けられない。
だが、この映画は実に感動的に仕上がっている。
それはひとえに石崎ヒロミを演じた小雪の存在に尽きる。

茶川がヒロミに指輪をプレゼントするシーン。
あのシーンで"指輪"が見えた人はおそらく大勢いるだろう。
何故かわからないが、私はこのシーンにいたく感動した。
そして指輪が見えてしまった瞬間、それまで比較的退屈だったこの映画が随分と違った映画のように見えた。


この映画にはえらく大勢のキャストが投入されている。
子供から若者から大人からベテランまで、その振り幅は広い。
各人に割り当てられた役柄もそれぞれに個性的。
そして恐らく大部分の観客は、この多くの登場人物たちの誰か一人にくらいは感情移入できるように思う。集団就職を思い出す人は六子に、高度経済成長期に遮二無二働いた人やそれを支えた人は鈴木オート夫妻に、その頃ある種の夢を追っていた人は茶川に、ちょうどその頃子供だった人は淳之介や一平にと。役柄ではなく役者の年代や性別によって感情移入するのでもいい。【DVD】ALWAYS 三丁目の夕日_d0057574_2044684.jpg
要するに、見る人によって気に入るシーンが全然違うのではないか。
そして、なんの接点もない者は自分なりの感性で気に入ったシーンを見つければいい。
きっとそれが可能な程度のエピソードは散りばめられている。
そう思うと、無駄な時間のように思えた端々のエピソードさえも、意味を持つような気がしてならない。

この映画が多くの人に受け入れられた理由が、ほんの少しだけわかった。
それがちょっとだけ嬉しいような気がしなくもない。

■対象
一般
■見所
見えない指輪

by unknown0083 | 2007-11-09 20:53 | 映画

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