【DVD】ミスティック・リバー
2007年 11月 20日
■状況レンタルDVDにて
■動機
クリント・イーストウッド観賞
■感想
うむ・・・難しい。
■あらすじ
ボストンで少年時代をすごした雑貨屋のジミー(ショーン・ペン)、刑事のショーン(ティム・ロビンス)、そして平凡な毎日を過ごすデイブ(ケヴィン・ベーコン)。とある事件をきっかけに離れ離れになった3人は25年後、ジミーの長女ケイティー(エミー・ロッサム)が殺害された事件をきっかけに再会する。
■コメント
かなり深い話。面白いとか面白くないとかそういう映画ではない。
映画を観て何かを感じる、と言った類の映画だと思う。
本編は相当に暗い。
ひとつの嘘や隠し事があらぬ方向に作用し人間の運命を変えていく。
掛け違えたボタンの様に、噛み合わなくなった歯車のように、事態はどんどん悪いほうへと進む。
"心の闇を描いた"と言えば聞こえはいい。
だが、これは選択肢を誤った人間達の悲劇のように思う。
人を疑ってしまったが故の悲劇とも言うべきか。
信じるべきところで信じることが出来なかった人達の悲劇だ。

沢山の選択肢がある中で、殆どの登場人物が一番駄目な選択をしてしまう。
比較的正解に近い選択肢を選んでいたのは、ショーンとジミーの妻・アナベス(ローラ・リニー)のみ。そして駄目な選択をしてしまう中で同情の余地があるのはジミーだけ。
それ以外は本当にどうしようもなく駄目な状態で駄目な選択を、自ら選んでしていたように思う。
悲しい物語なのだが、何一つ同情できない。
"あの時こうしていれば・・・"と繰り返される言葉も虚しい。
真実と共に自らの心も川の底に沈め、それでも砂上の王国の王たろうとするジミーとそれを支えようとするアナベス。
"愛"という言葉だけでは片付けられない、人を信じる力が試されているようだった。
≪追記するコーナー≫
この映画、Wikipediaに内容全てが書いてあったりする。
確かにその通りなのだが、映画を見たのとでは違う気がする。
やはり、"何を書くか"ではなくて"いかに書くか"という世界なのだろう。
巨匠の世界とは実に奥が深い・・・
■対象
渋い映画がお好きな人
■見所
コンクリートの署名が彼らの行く末を案じていたのかも知れない
by unknown0083 | 2007-11-20 23:57 | 映画


