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【DVD】神童  

【DVD】神童_d0057574_20543124.jpg■状況
レンタルDVDにて
■動機
松山ケンイチ&成海璃子観賞
■感想
成海璃子美人だわ・・・

■あらすじ
ピアノの才能に恵まれた少女うた(成海璃子)は、神童として周囲の期待を背負いながらも自らの才能をもてあましていた。母親との関係や制約の多い窮屈な日常に嫌気がさしていたある日、落ちこぼれ音大受験生ワオ(松山ケンイチ)と出会う。彼と一緒に過ごすうちに音楽の真の喜び、人の心の温かさに目覚めてゆく。




■コメント
面白かったかと問われれば「面白かった」と答えるが、満足かと聞かれれば「そうでもない」と答える。
そういう"なんとなくもったいない感じ"のする映画だった。

原作はさそうあきらの同名漫画だが未読。
細かい設定は変えられているが、エピソードの大筋は同じなのではないかと思われる。
というか、そういう感じがひしひしと伝わるような、そんな作りになっている。

【DVD】神童_d0057574_2174220.jpg内容は結構盛り沢山。
序盤の展開から察するに、うたとの交流の中で音楽の楽しさに目覚めたワオが見事に大学受験に成功し、同じくワオとの交流をきっかけにして問題解決の糸口を掴んだうたが、クライマックスに設定されたコンサートで見事な演奏を披露して終幕。と予想したのだが、もっと物語はスピーディに展開した。

目を見張るようなシーンはいくつもある。
ワオが一心不乱にピアノを弾くシーンはどれも印象深いものだし、うたがうたの父親・光一郎(西島秀俊)と訪れた「ピアノの墓場」のシーンは幻想的でイメージに残るし、うたの叔父が語る「歩けなくなった」エピソードなどもなかなか興味深いものだった。
普通の青年の役の松山ケンイチは始めて見たが、変わった役の時よりも似合っているという印象を受けた。※音大を目指す浪人生を普通というかは別として

【DVD】神童_d0057574_214888.jpgだが、一番印象に残っているのはうた役の成海璃子。
かつて「神童」と呼ばれ、そのことについて深く悩み、かけられる期待とそれに思うように答えられないかも知れない自分を知り、激しい葛藤の中で、それを誰にも明かせぬまま、偉大だった父の背中を必死で追い続ける少女、そんな風にみえた。

彼女より上手い女優は沢山いると思う。
特にこの年代のリトルアクトレスは飽和していると言ってもいいくらいいる。だが、この役は成海璃子でなくてはならない役のような気がした。
そういう意味では成海璃子観賞としてはうってつけの映画だったように思う。
正直、彼女を見ているだけでわくわくし、全然あきない。

しかし、シナリオ自体は手放しでは少々褒めづらい。
原作は読んでいなくても原作のダイジェスト版の様な編集だと感じてしまうのはうまい手法とは言えず、その上で不要なエピソードや説明不足のエピソードが多いことも確か。もう少し整理できたのではないかと正直思う。
"何故あのぬいぐるみが大事か?"と、"どうして借金まみれになったのか?"という部分は大事なところだと思ったのだが、なんの描写もなくて拍子抜けしてしまった。

演出も多々おかしな部分がある。
色々書いても仕方ないので一番気になった香音(貫地谷しほり)に関してだけにするが、歌のアフレコが妙だったり、いつの間にか仲良くなっていたり、突如「ちょっと寝たくらいで~」の台詞が飛んできたり、最後にはキレイに忘れ去られていたりと散々。そもそも、当て馬に使われただけでこれといったあまり存在意義が感じられないので、いっそカットしてしまってもいいのではないか、なとど思ってみたり。
これは貫地谷しほりの責任ではないので気の毒。

その他、連弾のシーンに入る前、ワオがどうやって入ってきたかのか気にしつつも、外で放置されるうたの同級生があまりにも気の毒で切なくなった。しかも何故気の毒にしたのか全然分からなかった。
連弾のシーン自体は非常にいいシーンだったので尚更。

【DVD】神童_d0057574_21141171.jpg【DVD】神童_d0057574_21143149.jpg
いっそのこと、ワオとうたの交流にスポットを当てたシナリオと演出にしてしまえば、もっと丁寧にまとまった映画になったのではないか、などと思ってみたりする。
そうして、お互いのもつ悩みや葛藤を少しづつ解消していくドラマにしたとしても、主演の成海璃子と松山ケンイチならば上手くやってのけてくれたように思う。
脚本が出来上がったあとにキャスティングを行うと思われるので、それは無理な相談なのだろうが、そう思って止まない。


成海璃子と同年代に、お気に入りのリトルアクトレスが既にいる為、今後も成海璃子の映画を見続けるかどうかは分からないが、なんとなくもう一本くらい新作を見てみたいような気にはなった。
松山ケンイチは今後も要チェック。できれば変人以外の役で見てみたい。

≪記載するコーナー≫
思わずリアルだったのは「蝉が鳴いてる」の台詞。
確かに、鈴虫だったり、蝉だったり、カワセミだったり、かえるだったり、水道の音だったりするが、確かにそういう音が響いている。
物心ついた時からからそういう音が鳴り止まない世界に生きている私としては、それが当たり前な世界なのだが、静かな世界からこっち側に来る人間は、やはり世界の終わりのように感じるのだろう。音を大事にする世界から来るのならなおさらだ。
というか、つい最近までこれが「耳鳴り」というものだと気付きもしなかったわけだが。
※その昔、周りの音が全て消えて"キィーーン"という音だけになり前後不覚に陥ることがよくあったが、この状態を「耳鳴り」だと思っていた。これは多分なにかもっと重症なヤツな疑惑。しらない病気は多い。

■対象
音楽映画の好きな人、出演者のファンの人(貫地谷しほりファンを除く)
■見所
演奏シーンはどれも見応えあり、オーケストラとの競演は特に

by unknown0083 | 2007-12-12 21:18 | 映画

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