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【DVD】サン・ジャックへの道  

【DVD】サン・ジャックへの道_d0057574_19461176.jpg■状況
レンタルDVDにて
■動機
良く見るブログでの高評価
■感想
うん、面白い。ロードムービー結構好きかも

■あらすじ
会社経営と家庭のストレスで薬に依存している兄のピエール(アルチュス・ドゥ・パンゲルン)、支配的で頑固なオバサン教師のクララ(ミュリエル・ロバン)、アルコール漬けで家族にも見捨てられ一文無しの弟のクロード(ジャン=ピエール・ダルッサン)。互いを認めず険悪な仲の兄姉弟が、亡き母親の遺産を相続するため、フランスのル・ピュイからスペインの西の果て、聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラまで1500kmにも及ぶ巡礼路を一緒に歩くはめになった。




■コメント
フランスのル・ピュイから、スペインのサンディアゴまでの巡礼の旅を描いたロードムービーかつ群像劇。
※タイトルのサン・ジャックとは、スペインの都市「サンティアゴ」のフランス読み
巡礼の旅なので基本的に徒歩。
古いヨーロッパの都市と、雄大な景色が素晴らしい。

【DVD】サン・ジャックへの道_d0057574_1949284.jpg
あらすじで紹介した主人公達3名の他に、
ベテランガイドのギイ、
物見遊山で参加した女学生エルザとカミーユ、
カミーユを追って参加したザイードと、
サイードの従兄弟でイスラム教徒のラムジィ、
ミステリアスな女性マチルド
の6名が加わり合計9名での旅となる。

【DVD】サン・ジャックへの道_d0057574_1950847.jpg
旅の仲間はみんな自主的に(一名は騙されて)参加しているが、主役達3名は仕方なく参加しているため、最初からテンションが低い。
二ヶ月にわたる長旅だと言うのに、周りと全く打ち解けようとしない。
このあたりが、どの辺でどのように変わっていくのかを見るのも見どころの一つだと思ってみていたので、打ち解けるシーンは結構印象に残っている。
個人的にクララがラムジィと打ち解けて行く様に好感を持った。
一番笑えたのはピエールの打ち解け方だった。

途中"夢"と言う形をつかって、それぞれの登場人物が抱えた問題の様なものが浮き彫りにされる為、本編中で色々と細かな人物説明されなくても、その人がどんな人なのかなんとなく分かってくる。
たしか全員分は無かったような気がするが、それでも十分に伝わった。

劇中ランチのシーンで「人種差別」に取れる発言があったと登場人物たちが怒り出すが、どれがそれの事なのか分からなかった。もしかしたら「食事だけ作ってろ」という部分なのだろうか?字幕ではソフトになっているがもっと凄いことを言っていたのかも知れない。

それを踏まえて、ギィ、サイード、ラムジィがロンスヴォーの教会に止まれないことについてピエールがキレる所など、妹のクララさえ正気かと疑うほどの変わりっぷりに、見ているこっちも驚いたのだが、急に何か思いなおしたとか、諭されたとかそういうことではなく、旅の途中でお互いの間に自然と築かれた絆のようなものがそうさせたんじゃないかと思った。

結局、最後に自分を救ってくれるのは宗教などではなく、自分自身や自分の周りにいる人間なのだということだろうか。

【DVD】サン・ジャックへの道_d0057574_19493214.jpgただ、9名もいると個人的に最後まで好きになれないキャラもいる。
だらしなく、自立心もなく、劇中なんの役にも立たず、そして最後まで足を引っ張るだけの役回りでしかなかったクロードの事は、正直最後まで好きになれなかった。
他の面々が、旅の間に自分自身に向き合い、少しづつムダや飾りや体裁を省いていくことで徐々に変わっていく中、最初から何も持たないクロードだけがそのままだったのはちょっとした皮肉なのだろうか。

宗教が絡む映画は公開しづらいのか、この映画は妙に上映館が少ない。
あまり馴染みのないロードムービーというジャンルも影響しているのだろう。
仕方なくDVDが出るまで待っていたのだが、やはりこの雄大な景色は大きなスクリーンで見たかったと残念に思う。
そういえば、音楽も随分と良かった。
余計悔しくなってきた。

■対象
宗教に寛容な方で、ロードムービーおよび群像劇がお好きな人
■名言
「どの宗教も似たようなもんだ」

by unknown0083 | 2007-12-19 19:56 | 映画

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