【映画】犯人に告ぐ  

d0057574_2351535.jpg■状況
109シネマズ佐野にてサービスデー価格で観賞
■動機
雫井脩介映像化企画第一弾
■感想
原作を随分と大切に扱ったな、という感じ。

■あらすじ
川崎で起きた連続児童殺害事件で“BADMAN”と名乗りテレビに脅迫状を送りつけた犯人が、3件目の犯行後、こつ然と姿を消してしまう。捜査に行き詰った警察は捜査責任者の巻島(豊川悦司)をテレビに出演させ、犯人に直接語りかける“劇場型捜査”を決断するが、犯人を挑発する巻島の発言に報道は加熱し、日本中が混乱に陥る。




■コメント
d0057574_22171339.jpg原作は雫井脩介の小説で珍しく読んでいる。
というか、映像化が面倒くさいであろうこの原作をどうやったのかと興味を持っての観賞。
細部に変更があるものの、概ね原作どおりの展開に驚く。
実に丁寧に扱ったなという感じ。

が、この映画の見どころは変更された細部にあった。

植草警視役の小澤征悦がキモイスゴイ。とにかくキモすぎスゴすぎ。
絶対にテレビでは見せられないようなキモイスゴイ演技。
原作時点でもいけすかない植草警視だが、それにしてもよくあそこまでキモく突き抜けたとひたすら感心した。

この植草の顛末が原作とは大きく異なる。
ここの違いが非常によかった。
原作上の名台詞のひとつが消えてしまったのは確かに残念ではあるが、映画としてはこちらの方が断然良いと思った。
どちらにしても、このキモイ植草あってのもの。
小澤征悦の新境地を見た思い。

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キャスティングとしては他に津田長役の笹野高史もいい。
すぐに津田長と分かるあたりが好キャスティング。
描写は少なかったが巻島と津田長の固い絆のようなものを感じることができた。
うまい脇役俳優の手腕というところか。

が、好キャスティングもあれば、逆に酷いところもある。
6年前の事件の被害者夫婦が年をとりすぎのため、"ナンパ"される説得力が皆無。
また、ニュースライブの女性キャスターに、エリート警視がなんとしても手篭めに手に入れたい女性としての説得力に欠ける。というか皆無。
ちょっと考えればすぐに分かりそうなところなので、もうちょっと頑張って欲しかった。

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物語は事件を追うだけではなく、それを軸にした警察内部の権力争いも繰り広げられる。
植草が徹底的にキモイスゴイため、このゴタゴタ劇も楽しく見られる。
石橋凌演じる本部長が妙な貫禄でかっこよかった。やはり声のいい人は得だ。
ラストに見せる植草の微笑が最高にキモく素晴らしく、劇中では語られないその後の神奈川県警に非常に興味が湧いた。

≪追記するコーナー≫
"ベージュ臙脂"を"カーキ色臙脂"に変更したのは何でだろう?
間違いなく"カーキ色"より"ベージュ"の方がメジャーな色の様な気がするが・・・

≪蛇足するコーナー≫
自身も小澤征爾の息子である小澤征悦に向かって「2代目のボンボン~」などの台詞も飛び出したのもナイスなキャスティングならではだと感心。
笹野高史の口から津田長の台詞「人を叩きすぎちゃあいかんのです」を聞いてみたかった。
「バッドマンに告ぐ。」はやはり変更されていてニヤリ。
そういえば、井川遥は随分と演技がうまくなっていた。ような気がする。

■対象
警察ものファンの方、警察内部の足の引っ張り合い権力争いに興味のある人
■見所
"犯人に告ぐ。"、および小澤征悦の全て
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by unknown0083 | 2007-12-24 18:20 | 映画

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