【映画】エンジェル
2008年 02月 07日
■動機MOVIX CINEMA SELECTION
■感想
何一つ共感できないのだが・・・
■満足度
★★★☆☆☆☆ あんまり
■あらすじ
1900年代初頭のイギリスの下町で、母親とともにほそぼそと暮らすエンジェル(ロモーラ・ガライ)は、あふれんばかりの想像力と文才が認められ、16歳にして文壇デビューを果たす。幼いころからあこがれていた豪邸“パラダイス”を購入し、ぜいたくで華美な暮らしを始める。そんな中、彼女は画家のエスメ(ミヒャエル・ファスベンダー)と恋に落ちる。
■コメント
見た時期が悪い、ということもある。
奇しくもエントランスではケータイ小説原作の「クリアネス」の予告編がながれ、同じフロアでは山田悠介の「リアル鬼ごっこ」が上映されている昨今。
"想像だけで書き綴った地に足の着いてない妄想ラブロマンス"
とくれば、どうしたってそういう類の作家だと思ってしまう。
そういう意味で、見た時期がちょっと悪かったといわざるを得ない。
※とはいえリアルタイムな時期にも「恋空」が上映中であったりしたっぽいので完全に脱却できるかと言われればその自信はない。

この主人公、徹底して現実を生きていない。
現実逃避ともちょっと違う、自らの妄想の世界に生きている。
現実の話は完全にシャットアウト。
耳を傾けようとしない。
しかも可愛げもなく、粗暴にて粗野。まるで教養がなく、それが必要という意識もない。
だからどうしても好きになれない。
しかし何故かその小説が当り、更に演劇にもなり、彼女は巨万の富を得る事になる。
その富で昔憧れた豪邸を買い取り、ますます不遜になっていく。
狙った男も蜘蛛の巣に絡めるが如く狩る。
とても恐ろしい。
こういう人物は途中で何らかの転落をしないと物語が成り立たない。
そう思って"転落から現実に目覚める流れ"をどういう風に持ってくるのかと思ってみていたら、転落はするものの最後まで現実に目覚める事はなかったところに驚いた。
現実世界最凶の惨事である戦争でさえ、彼女の手にかかるとロマンスを盛り上げる為の甘い障壁にしかならないという事に愕然とした。
最後まで観て思ったことは、結局この人は可哀想な女性なんだなって事だった。
最後の最後のオチで、この人の人生は一体何だったんだろうと思ってしまったが、生きている間は確かに彼女は幸せそうだったのが、この映画を救っていたように思った。
移動のシーンや旅行のシーンで使われたわざわざチープに作ったと思われる合成映像が、まるで妄想シーンの延長の様な印象を与えて、彼女の精神世界のありようの一端を、まんまと表現していたように感じた。
≪追記するコーナー≫
一瞬この映画は現代版の「風と共に去りぬ」なんだろうかとも思ったが、スカーレット・オハラは地に足をついてその時々で(後先考えず)自分にとって最良の選択を選んできた(その結果周りを振りまわしたが)女性で、こちらは何でも自分の思い通りになると思っている勘違い女にしか見えないという所が大きく違い、それは違うなと思いなおした。
■状況
MOVIX伊勢崎にてサービスデー価格で観賞
■対象
結構有名な監督らしいのでそちらのファンの方などかなぁ・・・
■見所
もうちょっと考えてみる。
by unknown0083 | 2008-02-07 19:20 | 映画


