【映画】犬と私の10の約束
2008年 03月 24日
福田麻由子と田中麗奈のキャストリレー
■感想
期待していたんだけどなぁ・・・
■満足度
★★★☆☆☆☆ まあまあ
■あらすじ
北海道・函館で暮らす14歳の少女あかり(福田麻由子)の家の庭に、ある日、前足の片方だけが靴下を履いたように白いゴールデン・レトリバーの子犬が迷い込んでくる。その子犬に“ソックス”と名前をつけたあかりに、母(高島礼子)は犬を飼うときは犬と「10の約束」をしなければならないと教える。
■コメント
犬嫌いな私にとって、この映画の価値は、
かねてから似ている似ていると思っていた、
「福田麻由子」と、
「田中麗奈」による
子役・大人役キャストリレーのみしかなく、
どういうわけかこの二人が、
劇中でまったく似ていない段階で、
残念な映画になってしまった。
おそらくは演出上の問題なんだろうが、
普通にしていれば似ているこの二人を、
かたや笑顔の演技を強要し、
かたや仏頂面な演技を強要した時点で、
この映画は終わっていたのかもしれない。
もともと二人の持ち味は異なり、
かたや虫でも見るような冷たく暗い瞳が持ち味の子役、
かたやハートフルコメディを得意とする表情豊かな女優なので、
両方の持ち味を生かしきれる題材ではないのだが、
そこを何とかしてほしかったのに、と思う。
だが、そんな状況を救っていたのは、
父親役の豊川悦司で、
ソックスに亡き妻を感じるエピソードや、
ソックス亡き後のエピソードや、
なんのかんので、田中麗奈と息が合ってそうな雰囲気が、
がっかりモードだった私を救ってくれた。
また、大人になったら加瀬亮になる子役の少年が、
あまりにも加瀬亮にそっくりで、
きっとこの子は何らかの機会にまた加瀬亮の子役として登場すると、
そんな予感を抱いた。
物語は随分とグダグダなつくりで、
端折っちゃいけないところが端折られている感じがし、
いろいろと説明不足な部分が見受けられ、
きっと脚本の人もそういうテンションだったんじゃないかと、
なんだかどーでも良くなった。
母の死をちゃんと見せなかったせいで、
主人公にとって「母の死」と「ソックスの死」と、
同じように悲しかったのか、
それとも違う悲しみがあるのかと、
そういう部分がまったくわからなかったが、
犬を飼ったことのある人を対象にした映画とすれば、
わからなくても仕方ないないなっとあきらめた。
今回ちょっと満足度の計算が難しく、
満足したかといえば、まったく満足はしていない。
だが、切って捨ててしまう程のものでもないので、
基準点を4に設定して加減方を使用することにした。
内訳は、
福田麻由子と田中麗奈の競演に+2
両方とも持ち味を出せてないので-2
福田麻由子の「あかり」という役名と髪型に+1
福田麻由子in函館再びに+1
豊川悦司に+1
グダグダなシナリオに-2
少年を無視した別れのシーンに-1
犬を連れて他所の家に上がりこむシーンに-2
布施明の熱唱に+1
で、合計3
なんとなく、無難なところに落ち着いた感じ。
≪追記するコーナー≫
犬小屋は犬が死ぬまで掃除しないものらしいということを、
この映画で初めて知った。
でも掃除しないと結構大変な事になりそうなのだが、
実際にはならないものなのだろうか?
≪福田麻由子のコーナー≫
今回、まったくいいところの出ていない福田麻由子だったが、
「さいとうセンセッ!」
と言って電話を切るシーンだけは、
さすが福田麻由子という感じがしてよかった。
というか、むしろここ以外はずいぶんとあんまりな感じだった。
また、ソックスと一時別れるシーンは、
ソックスとの別れを悲しむばかりのシーンで、
あの少年の心の内を思うと、
非常に胸が苦しくなった。
そんな事とは別に、
こんな事は私くらいしか考えていないかもしれないが、
ドラマ「女王の教室」で「新藤ひかる」という役名をもらい、 ※カナ表記ではないが
今回の映画で「斉藤あかり」という役名をもらった彼女が、 ※藤崎ではないが
次は「塔矢アキラ」か「奈瀬明日美」かと、
ついつい期待せずにはいられないところも、
福田麻由子の魅力のひとつじゃなかろうかと、
そんな風に思っていたりする。
※髪型なんかどーみても「藤崎あかり」を意識してる・・・
■状況
イオンシネマ太田店にてレイトショウで観賞
■対象
やはり犬ギライの人や犬を飼った事のない人は見るべきではないかも
■見所
田中麗奈も福田麻由子もネコ顔なんだから、今度はネコ映画でお願いしますと思うところ。
実写版ヒカルの碁を福田麻由子が中学生のうちに撮って欲しいと思うところ。
10の約束は実はお母さんが娘に・・・いや、そこはいいや・・・
by unknown0083 | 2008-03-24 21:20 | 映画