【映画】ぼくたちと駐在さんの700日戦争
2008年 04月 06日
ブログ小説を読んでいたため
■感想
面白かった
■満足度
★★★★★☆☆ なかなか
■あらすじ
ある田舎町に、平凡だが発想はピカイチのママチャリ(市原隼人)、武闘派でエロ担当の不良リーゼントの西条くん(石田卓也)、開業医の長男で恋愛担当のグレート井上(賀来賢人)、女の子みたいな外見のジェミー(冨浦智嗣)たち7人の高校生がいた。彼らは近所の駐在さん(佐々木蔵之介)とイタズラ戦争に明け暮れ、青春を謳歌していた。
■コメント
「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」というブログ小説を知ったのは、
かれこれ1年以上も昔の話で、
オンラインゲームのチームメイトのとても面白いとの絶賛によって、
興味を持ったものだった。
ブログ小説というジャンルになってはいるものの、
「小説」というスタイルより、
「読み物」としてのスタイルをとったこのブログは、
全編ふしぎなユーモアに溢れ、
とても面白いものだった。
途中から若干作風が変わり、
また仕事も忙しくなってしまった為、
毎日のチェックを怠る日々が続いた事で離れてしまったが、
未だに継続しているところを見ると、
結構多くのファンに支えられているのだろうと、
感心したりしている。
長い長い物語の中から今回の映画化に該当した部分は、
私も面白く読ませてもらっていた部分でもあり、
そういう意味では非常に期待していた映像化でもあった。
映画化において一番の違和感は、
主人公ぼく(ママチャリ)の市原隼人という部分と、
駐在が佐々木蔵之介という部分で、
ここがどうにもスッキリしなかったのだが、
そもそもこの小説は原作の段階から、
各キャラクターの性格などは書き分けられているものの、
容姿についての記述は殆どなく、
読み手の想像に委ねられているところがあり、
そんな事をふと思い出したことから、
そんなに気にせずに見ることができたように思う。
※仲間内からもママチャリと呼ばれるのはどうかと思うが・・・
映画の全体的な雰囲気は、
ちょっとだけグズつく序盤に、
ちょっと勿体なさを感じるものの、
比較的原作のそれに近い感じがして、
楽しく読んでいた頃の「ぼくちゅう」を思い出したのと、
また、結構劇中にコネタが効いており、
その両方でクスクス笑えたのが良かった。
密かに一番ハマリ役ではないかと期待していた西条役の石田卓也は、
もうちょっと重心の低い役の様な気がしていたのと、
髪型がリーゼントだとは思っていなかったのとのダブルパンチで、
いまひとつ私の思う西条な感じではなかったのが残念。
しかし、その次くらいに期待していたジェミー役の冨浦智嗣は、
彼がいなければこの映画自体がきっと成り立っていないだろうと、
そんな風に思わせるくらいのはまりっぷりで、
がっかり方面に流されそうなキャスティングを救ってくれた。
その他のキャスティングに関しては、
麻生久美子が出てきて随分雰囲気が変わったなと思ったり、
倉科カナのキャスティングが絶妙だったと思ったり、
ちょうど劇中年代にデビューした石野真子が母親役というのに感慨深くなったり、
懸念していた佐々木蔵之介は思った以上に駐在だったなど、
意外と悪い印象がないのに驚き。
ただ、万人が観て面白い映画かといえば、
そこはちょっとどうなんだろうと思う節もあったのだが、
しかし、劇場内で結構笑いが起きていたり、
エンドロール中誰も席を立たなかったりと、
そういう結構「評価されてる」具合が感じられたことが驚きで、
「ぼくちゅう」のユーモア感は結構万人向けなんだなと、
そんな風に感心したりした。
また、各所に入れた原作ファン向けのエピソードが、
要所要所でちょっと嬉しくさせてくれた。
≪追記するコーナー≫
劇中登場する「ゴムみたいなやきそば」は、
より多く蒸かす事で弾力を出すという手法を取ったもので、
栃木県地方である程度知れた焼きそばのジャンルらしく、
「ナイス地方ロケ!」と、
ちょっとガッツポーズをしてしまったのは内緒の話。
また、母親役の石野真子が県北なまり(風)に、
ちょっと好感度があがった。
■状況
MOVIX伊勢崎にて通常価格で観賞
■対象
原作ファンの人で特に初期の頃が好きだという人、おバカな笑いが好きな人、女の子など
■見所
4年前、金八先生に出ていた冨浦智嗣が未だに高校1年生で違和感のないところ。
by unknown0083 | 2008-04-06 14:50 | 映画