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【映画】告発のとき  

【映画】告発のとき_d0057574_2064720.jpg■動機
宇宙人ジョーンズの本来の姿を見に
■感想
また邦題に騙された
■満足度
★★★☆☆☆☆ あんまり

■あらすじ
退役軍人のハンク・ディアフィールド(トミー・リー・ジョーンズ)は、イラクから帰還してくるはずの息子マイク(ジョナサン・タッカー)が脱走したという知らせを受ける。息子を探すために現地へ向かい、地元警察のサンダース刑事(シャーリーズ・セロン)と捜索を開始。真実が明るみに出るとともに、ハンクは知らなかった息子の素顔を知ることになる。




■コメント
原題は「In the Valley of Elah」
よくわからなかったので調べてみたところ、ダビデとゴリアテが戦った谷の名前がそれで、要するに劇中でトミー・リー・ジョーンズが少年に聞かせた物語に由来するタイトルということだろう。

聖書に詳しく日本人向けに「告発のとき」という、なんとなくカッコイイ邦題をつけてみたという感じだろうが、告発もしなければ「とき」も感じなかったのが残念。

イラク戦争におけるアメリカ軍の現実を描いた作品ということだが、
「これが現実です。つらいんです。だからこういうことが起きるんです」
だというならばアメリカ兵は甘すぎる。

止まったら撃たれるからと取り返しのつかないことをしでかしながら、結局止まって罪滅ぼしのようなことをするくらいなら最初から止まれって。
でもってその逃げに道にクスリを使う事のどこに正当性があるのか。

もっとも呆れたのはラストに語られる「イラクにはトイレがない」の一言。もうぽかーんとしてしまった。当たり前じゃん、どこに何しに行ってると思ってるんだアンタ?戦場だよ戦場。そりゃ私だって行ったことはないけどさ。そりゃ甘いんじゃないの?ロシアの兵士はタバコを反対から開けるっていうよ?同じ理由で手袋が汚れてるから普通に開けるとフィルターを汚す事になるって言って。普通そういう環境なんじゃないの?
結局、どこに行ったってそこにアメリカを作ってきたそのツケが、その今のアマちゃん加減なんだよホント。

この映画はアメリカの危機を書きたかった映画だという事は分かる。
とはいえ、おそらくこういう日本人が見ても呆れかえってしまう様な現状をアメリカの危機として書きたかったわけじゃないんだろうなっと思う。本当に書きたかったのはきっと違う事だろう。
でもそれが、どうしても分からなかった。

【映画】告発のとき_d0057574_209014.jpg
物語のつくりは、真相に行き着くヒントだけ先に出して最後に集約させるつくりだったが、最初に与えられたヒントの段階でこういう物語かなっと殆ど読めてしまった。その為(結構大風呂敷な邦題のせいもあり)このまま終わるはずない、その先があるに違いないと思って期待していたのだが、結局そこで終わってしまったことにビックリした。

色々と言って見たものの、結局のところ、私にはこの映画を楽しむ為に必要なアメリカの知識と聖書の知識が欠けていたという事なんだろう。
その辺の事を色々と知っている人は結構高い満足を得られるんじゃないだろうか?
要するに私には向かない映画だった、というだけのこと。
残念。

≪追記するコーナー≫
寄るバーの名前がいちいち卑猥な名前で笑わせてもらった。
しかし、仮にも戦友をふつうあそこまでするかな・・・?

■状況
イオンシネマ太田店にて無料鑑賞券で観賞
■対象
アメリカに詳しい人、聖書に詳しい人
■見所
誰か私に教えてください

by unknown0083 | 2008-09-06 18:10 | 映画

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