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【映画】20世紀少年 第1章 【裏】  

【映画】20世紀少年 第1章 【裏】_d0057574_014397.jpgこの物語は、少年時代の出来事を忘れたかった少年と、忘れることができなかった少年達の、復讐と羨望と嫉妬と贖罪の悲しい物語である。

というのが、一応本編コミックス22巻と完結編2巻を読んだ人間の感想というか解釈。

マクロ的な空想科学を隠れ蓑に、実は非常にミクロな世界観のこの物語は、読者を煙に巻くもうひとつの仕掛けが施されている。
それは、
「過去(1970年代)を回想するシーンの何処にも真実などない」
ということ。
つまり「回想シーンはその回想をしている人間に都合よくできている」ということを念頭に入れておくと、この物語の全体像がなんとなく見えてくるんじゃないかと思う。

読者はバラバラに配置された回想シーンから真実の虚構を選び出し、自分が信じたい20世紀少年の世界を構築する。だからきっと全部を信じ込めば必ず矛盾が発生するし、そうでなくても細部にはチラホラ矛盾が発見できるんじゃないかと思う。
しかし元は子供の頃の記憶なだけにそういう部分も付き物だと思ってしまえば、なんとなくそういうもののような気がしなくもない。


さて、この漫画は先日、実写映画版として大々的に公開された。
シナリオを一通り整理したうえで、各章毎にかなり派手に「どどどーん」という風にやるかと思いきや、まあ確かに派手ではあったものの、私の解釈にもある「復讐と羨望と嫉妬と贖罪」のうちいくつかはやるつもりだと言うことが、さりげなく張られた伏線でわかった。
※これは原作を全部読んでいないとわからない複線
だからこの部分がどう整理され、どういう形でもって終局を迎えるか、それをもってみないと感想は書けない、そういう映画になってしまった。

原作とは違い各章が中途半端で終わらず、基本エピソードとして完結しているところはいい。
積み残しの複線は「ともだちの正体」や「キリコの行方」や「収容所の声の主」くらい?
原作内にあった回収が難しいエピソードはきれいに外してきたので案外無難に着地しそうな感じはする。
※一部ミスリードしてある部分があるんだが、そこに触れられないのが残念♪

このあたりをどうやって見せてくれるか?
一応、原作読者として期待して待ちたい。

20世紀少年―本格科学冒険漫画 (1) (ビッグコミックス)
浦沢 直樹 / / 小学館
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (5) (ビッグコミックス)
浦沢 直樹 / / 小学館
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (16) (ビッグコミックス)
浦沢 直樹 / / 小学館
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by unknown0083 | 2008-09-02 23:58 | 日記

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