【DVD】東京少女
2008年 11月 27日
▼状況レンタルDVDにて
▼動機
春の夏帆主演三部作(?)の最終章
▼感想
「イルマーレ」(チョン・ジヒョン版)が観たくなった
▼満足度
★★★★★☆☆ なかなか
▼あらすじ
16歳の未歩(夏帆)は、ある日突然母(秋本奈緒美)に再婚相手(近藤芳正)を紹介され動揺する。未歩がレストランから逃げ出した直後に地震が起き、彼女は携帯電話を落としてしまう。消えてしまった携帯の行方を探すため電話した彼女とつながったのは、明治時代に生きる夏目漱石の門下生で小説家志望の宮田(佐野和真)だった。
▼コメント
春の夏帆主演作「うた魂♪」「砂時計」「東京少女」
上記3本のうち、こちらで上映されなかったのが本作「東京少女」
ようやくDVD化されたので、急いで借りて観てみる事にした。
この映画は「決して会うことの出来ない二人」というコンセプトで描かれた堀北真希主演の「東京少年」と同一のコンセプトを持つが、「東京少年」が「同一時間軸に同時に存在できない二人」を描いているのに対し、「東京少女」では「異なる時間軸に存在する二人の交流」をメインに描いている。
似て非なる物語で、ちょっとSFチックな映画。
設定自体は意外とありがちで、映画や小説を多く見る人は「あ~××の焼き直しね」って事になると思うのだが、実はこの類の物語が多く存在していることを知っている割には、実際に見たのは初めてだったので、意外とすんなりと偏見無く見ることができた。

その複雑な家庭環境からか、あまり友達のいなそうな未歩。
特に明言はされていなかったと思うが、なんとなくそんな感じがしたのは演じた夏帆のスコアだろうか。
携帯ゲームで時間つぶししているところや、年頃の女の子にしては携帯電話を紛失したあとも平気で番号を変えてしまえるところだとか、女子には珍しくSFに精通している感じだとか、そういう部分でも感じたが、なんとなく誰も寄せ付けずにひとり我が道を行くような、そういう女の子の役を夏帆が上手い事こなしていていたように思った。
※感情の切り替えのタイミングが今時の女の子みたいな感じがして面白かった
明治時代が全然明治時代に見えなかったのは、とりあえず未歩の脳内映像という事で補完しようとしたが、言葉使いが現代風だったのはそうも行かず、そのあたりはちょっと残念な感じ。
まあ、それでもそのあたりのリアリティが重要な映画ではないので、あまりどうこう言わないことにする。

ありがちな設定、ありがちな物語であることを考慮してか、時間差を使った複線をいくつも用意してある。最初に観たときはなんでもないシーンだったものが、後半になってその真意がわかるシーンなどは、正直寒気がするほど驚いた。このエピソードまで、いかに上手く物語と観客を誘導して行くかという事が重要な映画だと思った。
多分それは成功していると思う。
でも、ラストのエピソードは余計だったかもしれないな。
あと、「ラブレター」も余計だったかもしれない。
あのエピソードを境にして、粗が目立ちはじめてしまったのはもったいなかった。
※表紙でミスリードしているのは、狙っているのか深読みしすぎなのか・・・
≪追記するコーナー≫
ふてくされ役も意外といける事を証明した夏帆。
秋本奈緒美の告白をバッサリと切って捨てるシーンが心地よかった。
近藤芳正に質問に行ったときの感情のON/OFFの切り替えがとても素敵だった。
ついでに、スタイルがやけに女の子らしくなっていて驚いた。
夏帆と佐野和真の二人は、映像で観ると競演しているように見えるが、よーく考えると、実はお互いに一人芝居だという事に気づいて驚く。
「天然コケッコー」以来どんどん上手くなって行く夏帆。
この子のスキルはどこまで伸びるか興味は尽きない。
▼対象
万人受けする映画ではないと思うので夏帆か佐野和真のファンの人
▼見所
「イルマーレ」(チョン・ジヒョン版)が無性に観たくなるところ。倉庫から発掘せねば・・・。
by unknown0083 | 2008-11-27 20:38 | 映画


