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【映画】ヘブンズ・ドア  

【映画】ヘブンズ・ドア_d0057574_21301182.jpg▼動機
本文中に長々と記載
▼感想
センスの良く、やさしい映画
▼満足度
★★★★★★☆ いいかも

▼あらすじ
突然余命わずかだと宣告された、28歳の勝人(長瀬智也)は、やはり長くは生きられないという14歳の病弱な少女春海(福田麻由子)と出会う。幼いころから病院暮らしで海を見たことがないという春海のために、勝人は「天国じゃさ、みんな海の話をするんだ」と語り、二人で海を目指すことにする。




▼コメント
非常にセンスの良く、やさしい映画だった。
やさしいと言うのは難しいの反対ではなく、思いやるのあるというか、そっちの方。
とにかく全編に、何ともいえないやさしい空気が流れている。
死に逝くものへの祈りに似た、やさしい空気。

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リトルアクトレスの中では一番の注目株だと思っている福田麻由子。しかし私は長瀬智也の絶叫演技がとても苦手なので、この映画は当初劇場鑑賞は見送り、DVD化されるまで待つつもりでいた。
しかしドラマ「女王の教室」で福田麻由子と競演した志田未来を主役級に添えた映画「誰も守ってくれない」があまりにもヒドイ出来栄えだった為、福田麻由子も同じような扱いを受けていないか心配になり、急遽劇場鑑賞することに。

そんなある意味いい加減に見える鑑賞動機なのだが、実はこれ結構シビアだったりする。
ようするに「映画二本分楽しませてね」ってのと同じこと。
そんな高い期待も、この映画は易々とクリアしてしまった。

映画の面白さの半分がやさしさだとすれば、もう半分は福田麻由子だった。

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煙草の火のつけ方とライターのいじり方から完璧にはまってしまっていたような気がする。
後は、勝人をたしなめるシーンや、東京の文字に目を輝かせるシーンや、スイートルームにはしゃぐシーン(七変化も込みで)や、初めてのプリクラに心躍らせるシーンや、銃を構えるシーンや、後ろの車に怯えるシーンや、勝人の手を引いていくシーンや、もう挙げていったらきりがなくなりそうなくらい、とにかく福田麻由子の魅力がビッシリつまっていた。
きっとファンであればあるほど絶対に楽しめると思う。
個人的にとても好きなシーンはブティックのシーンで、うつむきながらテンガロンハットで隠れてしまったところで一体どんな表情をしているのか想像できてしまったところが印象深かった。
※これ以上は長くなりそうなので追記のコーナーへ

懸念していた長瀬智也だが、実に落ち着いた演技をしていたのに驚いた。
自分の半分も生きていない福田麻由子を立てたような演技をしていたのにも驚いた。
主演クレジットは自分でも、主役は福田麻由子だと割り切っているようにさえ見えた。
こういう事ができる人だったんだと始めて気付いた。
※ジャニーズ系でこれができるのは草彅剛と二宮和也くらいだと思っていた。

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あまり日本的でない空の映像と、手持ちカメラのようにぶれる映像が、
独特な世界観を出していた。
日本なのに日本じゃない感じ。それでも日本な感じ。

全体的な面で見ると、胡散臭い会社の話とかはどうでもよかったような気がしたし、警察の話もあんなに必要だったのかどうかわからないし、「人生の最後くらい最高のエンディングが欲しくなった」とか「ふざけんな、神様」とかのキャッチフレーズにはあんまり惹かれるものがなかったりしたのだが、全編に見えるやさしい空気感に今回はほだされてみようと思う。

こうして物事を良いほうに考えて行くと、エンディングで流れた最低最悪の日本語版「KNOCKIN' ON HEAVEN'S DOOR」も、あえて歌唱力も声量も皆無なアンジェラ・アキに歌わせることで極力耳障りなものにしないようにしたんじゃないか?
そんな気さえしてくるから不思議だ。


≪追記するコーナー≫
登場人物たちは至ってマジメに行動しているのにそれらがどうしてか滑稽に見える事がある。
館内誰も笑ってないところで思わず笑ってしまったところもあった。
きっとこれは私の知らないコメディの形なのかもしれない。
こういうコメディなら歓迎。
また、さり気なく「強盗して大金を手に入れる」「高級外車を乗り回す」「好きな服を着る」「女(男)をはべらすなど」若者が命のリミットを告げられた時に多くの人がしようとするであろう行動の殆どが網羅されていたことにも感動。
でもってそれらが”本来の目的”のための単なる”手段”として使われていたことに感心した。
※ついでに「鉄コン筋クリート」繋がりと思われる二宮和也のホスト姿は必見

≪蛇足するコーナー≫
予告編の出来がめちゃめちゃ悪いという珍しいタイプの映画だったと思う。
それと、やけにボリュームが小さくて聞き取りづらい台詞があった。
悔しいので音量の大きいところでまた見ると思う。

≪福田麻由子のコーナー≫
福田麻由子はきっと天性の「何か」を持っている。
ドラマ「白夜行」で西本雪穂を完璧にこなしたあたりから只者じゃないと思っていた予感が、ここに来て確信に変わった。
化けたというのとは違う、持っていたものがさらに広がったという感じ。
今までちょっと胡散臭かった笑顔の表情が、格段に良くなっている。
そのくせ闇を抱えたような瞳は捨ててない。
いままで子役以上女優未満という意味で「リトルアクトレス」という言葉を使ってきたが、どうやらこの人にはもう、それは失礼のような気がしてきた。


▼状況
ユナイテッドシネマ前橋にて特別鑑賞価格で鑑賞
▼観客
50名くらい(10~30代女性が大半だったのはレディースデイだったから?)

▼対象
人生を悲観しがちな人へ、そして福田麻由子のファンの方へ
▼見所
「人生が二度あるなら言う事を聞く。でも一回しかないから言う事は聞けない」
▼教訓
自分の人生を面白くするのもつまらなくするのも自分次第。死ぬ気になったらやれることは生きてる時にもきっとできる。だから自分自身を悲観する前に、まっすぐ進める道を探せばいい。

by unknown0083 | 2009-02-11 15:15 | 映画

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