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【DVD】ジョゼと虎と魚たち  

【DVD】ジョゼと虎と魚たち_d0057574_20405649.jpg▼状況
弟のライブラリより拝借(特別版)
▼動機
高崎映画祭賞受賞と渡辺あや
▼感想
あっ、この映画だったか!
▼満足度
★★★★★★☆ いいかも

▼あらすじ
大学生の恒夫(妻夫木聡)は、ある朝、近所で噂になっている老婆(新屋英子)が押す乳母車と遭遇する。そして、彼が乳母車の中を覗くと、そこには包丁を持った少女(池脇千鶴)がいた。脚が不自由でまったく歩けない彼女は、老婆に乳母車を押してもらい好きな散歩をしていたのだ。これがきっかけで彼女と交流を始めた恒夫は、彼女の不思議な魅力に次第に惹かれていく。




▼コメント
軽い気持ちで手を出してはいけない領域がある。
踏み込むためには自分と相手との一生分の覚悟が必要な場合がある。
この「ジョゼと虎と魚たち」という映画はそういう領域に踏み込んでしまった一人の男のお話。
・・・・・・・。
だと思っている。

オープニングで、悲恋になるという事と、恒夫がジョゼから何らかの理由で逃亡したということがわかるのが救いかもしれない。
これを最後までどうなるかわからない状態で進まれたら・・・と思うとちょっとぞっとする。

【DVD】ジョゼと虎と魚たち_d0057574_2042538.jpg池脇千鶴のヌードシーンで話題になった映画らしいが、当時まったく映画に興味がなかったというのと、鑑賞動機が違うところにあったため、それがこの映画だったとは気づかず、そのシーンに行く直前で「あ、この映画だったか」という風な感じだった。

というか、この映画の池脇千鶴はそれだけじゃない。
なんというか色々なところで神懸かっている、ようにさえ見える。
淡々としゃべりながら感情を吐き出す、特にゆっくりしゃべりながら怒るシーンには完全に取り込まれた気がした。

【DVD】ジョゼと虎と魚たち_d0057574_20474919.jpg基本的に池脇千鶴とその他という構図になっているので、もう一人の主演である妻夫木聡にはそれほど見所がない。しかし「だからダメ」なんじゃなくて「だからいい」という感じになっている。あくまでも池脇千鶴と物語を引き立てるための存在に徹しているというか、そういう気がする。
こういうのも才能なのだろうか?
ラストに泣いてくれたのも非常に好印象だった。
あれがなければただのヘタレで終わっていたように思う。

スウィングガールズでブレイクする前の上野樹里が敵役で出演していた。非常に打算的なムカツク女の役を本当にいやらしく演じていたのが好感だった。先にスウィングガールズを見ていたから問題なかったが、この役を先に見ていたらしばらく上野樹里のことを好きになれなかったと思う。
池脇千鶴との殴り合いのシーンには思わず息を呑んだ。
修羅場という意味ではジョゼも香苗もどっちもどっちでいいのだが、あの年齢で若い娘の修羅場を見せられてしまった少女がかわいそうな気がして、ちょっと将来が心配になった。

その他、ジョゼの少女時代の菅野莉央には「相変わらずうまいな~」と感心したり、新井浩文の「いてまうぞ!」と子役の「いてまうぞ!」がまったく同じなのも驚いたり、男の嫉妬が垣間見えるシーンにちょっとニヤリとさせられたりと、細かいところも面白かった。

【DVD】ジョゼと虎と魚たち_d0057574_20441948.jpg
序盤、一瞬だけ「ジョゼは陸に上がった人魚か何かなんじゃないだろうか」と思ったが、そんなファンタスティカルな妄想はあっさりと現実論で否定されてしまったところにも、監督・脚本家ともにこの映画をファンタジーに捕らえられたくないという思いを感じることができて良かった。


▼対象
大人な子供か子供な大人向きかも知れない恋愛映画
▼見所
坂の途中の決闘

by unknown0083 | 2009-04-13 20:51 | 映画

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