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【映画】クローズ ZERO II  

【映画】クローズ ZERO II_d0057574_2391293.jpg▼動機
ポイントが貯まったので昼間に観たい映画をチョイス
▼感想
続編もやっぱりクローズ ZERO。熱い熱い
▼満足度
★★★★★★☆ いいかも

▼あらすじ
不良学生たちの巣窟・鈴蘭男子高校制覇を狙いリンダマン(深水元基)との頂上決戦に敗れた源治(小栗旬)は、まだ全校を統一できずにいた。そんなとき、かつてし烈な抗争を繰り返していた鳳仙学園との停戦協定が破られてしまう。鳴海大我(金子ノブアキ)率いる鳳仙学園の猛者たちが攻勢をかけてくる中、鈴蘭高校はかつてない危機を迎える。




▼コメント
前作から数ヵ月後の世界だが、現実世界は1年半が経過しており、その間色々な物が変わってしまった。

1.小栗旬の発声が舞台っぽくなってしまった
2.山田孝之が「誰?」っというぐらいの変貌
3.上地雄輔がやけに売れた
4.黒木メイサが主演を張れるようになった(笑)

前作自体の感想として今も残っているのは
「それなりに面白かったけど、黒木メイサが邪魔してた」
というのも。

まあ、そんなこんなで、観ようかどうしようかは結構悩んだんだが、ユナイテッドシネマでポイントが結構たまっているらしい事に気付いたため、ポイントを使いに行ってみることにした。
※この映画は昼間に見たいと思っていたので丁度よかった

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案の定というかなんというか最初は現実世界における一年半の歳月が引っかかり、ちょっと入り込みづらい部分があったのだが、オープニングテーマが流れた瞬間「クローズZERO」の世界に戻れたような気がする。
前作もそうだったが、このオープニングは強烈なインパクトだった。

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物語は校内抗争だった前作とは違い、校外抗争になっているため、あまり校内の人間にはスポットは当たらないつくりになっていたが、前作であまり見せ場のなかった上地雄輔 (ドレッド君)と、桐谷健太(前作で手術した人)と、伊崎右典&伊崎央登(三上兄弟)あたりにも、今回は見せ場を作っていたのが監督の優しさかもしれない。
※残念ながら、その煽りを食ったのか山田孝之はケンカのやり方すら変わってしまっていた始末。プロレス技に期待していたので残念。

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一番検していた黒木メイサだが、今回は控えめ。
しかも、彼女最大の見せ場に大音量で音楽を流して台詞は字幕で流すという、前作と逆パターンのような演出があり、ちょっとだけ救われたような気がする。
※やはりこういう硬派(?)な男の世界に女子は不要

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そして劇中で流れた挿入歌は、うち一部ヒップホップ系を除いて大満足。
古いタイプのロックミュージックは普段から聞こうとは思わない分、外で聞けると非常にテンションがあがるので、流れるだけで劇を盛り上げてくれた。
※なお、ヒップホップの曲を担当担当したのはボス役の金子ノブアキ(RIZEのDr.)。音楽に俳優にと大活躍。

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前作で気付いた「武器は使わず素手での勝負」という部分、どうやら監督も意識していたようで、今回は攻校戦なのだが椅子も机も凶器に使わない戦いっぷりに、ある種の男気と潔さを感じることができてよかった。
※リアリティはなくとも美学は感じた、という感じかな。

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「屋上まで来られたらそこでタイマン」と言った事から、戦いは校庭→校内→屋上へと続く。
この流れというかノリが少年漫画とかコンピュータゲームっぽくて
「ちょっとどうなん?」
と思ったが、トップを無傷で屋上まで行かせようというハラが味方内にあんまりないところに意外性があったのと、敵方のボスも別のタイマンに夢中になってボロボロになってしまうなど、色々と一筋縄ではいかせないつくりがあって全然飽きなかった。
※しかし高橋努vs阿部亮平のゴリラ対決は見てみたかった気がする

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三浦春馬はあまり好きな俳優じゃないが、今作では足をひっぱらない程度にがんばっていた。
「一年ぼーず」という設定にも助けられていたかもしれない。
というか、メインキャスト達から一回り弱若いので比べられるとかわいそうだ。
終盤に見せた回し蹴りが妙にサマになっていたが吹き替えじゃないことを祈る。

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上に立つ人間の「男気」というものを、
下に伝えられた鳳仙と、
それができなかった鈴蘭。
一年生の質だけ言えばどう考えても鳳仙の方が上になるだろう。

このエンディングの直後から、原作「クローズ」の本編に続く。
ヤンキー漫画はあまり好きじゃないんだが、鈴蘭高校がこの先どういった道をたどるのか、ちょっとだけ興味が出てきた。

≪追記するコーナー≫
前作で主人公の一人だった(と思っている)やべきょうすけが今作でもいい役で登場。
彼のポジションは「カタギ」と「ヤクザ」の境界線。
その位置のゲートキーパーとしていい味を出していた。
親分の台詞である「ヤクザになれないやつがカタギになる」を見事に体現していた。
この先も遠藤賢一は「なりそこない」や「はんちく者」をやべきょうすけの所に送り込んでは、彼に更生を行わせるつもりなんだろうな、なんて思えるくらいに二人の間にある種の信頼関係のようなものが見えて面白かった。

≪蛇足するコーナー≫
ギリギリで入ったのであまり観察できなかったが、
中高生女子(特に中学生)が多かったような気がした。 ※注:前作比
それでも、ちゃんと「クローズ」な方々もいて、
さらには過去に「クローズ」だったような方もいたところに、
その類の映画を見に来たというある種の安心感を覚えた。
お父さんが見たがったのか、
あるいは息子・娘(RG-12なので親同伴?)が見たがったのかは分からないが、
父子というコンビも結構多かったのが意外だった。
小栗旬、上地雄輔あたりのポイントかもしれない。
おそらくこういった雑多な客層は、町のど真ん中にあるショッピングモール内のシネマコンプレックスというところが影響しているのだろうと思った。
※伊勢崎と佐野は郊外型ショッピングモールに隣接するシネマコンプレックス

▼状況
ユナイテッドシネマ前橋店にてポイント使用の無料鑑賞
▼観客
400人弱入るスクリーンに7割近く(詳しくは蛇足するコーナー)

▼対象
昔クローズだった人、そういう世界に憧れた人、もしくは近くにあった人
▼見所
書いた文章に合わせたかのような写真があって個人的には満足

by unknown0083 | 2009-04-19 13:30 | 映画

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