【映画】リンダ リンダ リンダ
2008年 11月 03日
諦めていた劇場鑑賞ができる!
▼感想
やっぱりこの映画は面白い
▼満足度
★★★★★★☆ いいかも
▼あらすじ
文化祭を控えたある日、軽音楽部の5人組バンドのギタリスト・萌(湯川潮音)が骨折してしまう。それを機にヴォーカル・凛子(三村恭代)がバンドを離れバンドは空中分解。残されたドラムスの響子(前田亜季)、ベースの望(関根史織)、キーボードの恵(香椎由宇)は、それでもステージに立つことを諦めなかった。そんなとき、彼女たちはたまたま目の前を通った韓国人留学生・ソン(ペ・ドゥナ)に声をかける。
▼コメント
ここ数年で一番見た映画は何とかいえば、それはこの映画「リンダ リンダ リンダ」。
この映画は私にとってとっても不思議な縁のある映画。
最初に見たのは知人からもらったDVD。(おそらくレンタル品をダビングしたもの)
次に見たのは弟が置いていったセルDVDの通常版。(その後、弟にもらった)
次に見たのはさらに弟が置いていったセルDVDの限定版。
ようするに、新しいものを見つけるたびに、何度も見ているって感じ。
で、今回は「群馬映画祭」と称した企画のなかで数日間だけ上映されるという事だったので、あわてて鑑賞してきた次第。
※群馬映画祭とは県内をロケ地として使用した15本の映画をワインコイン上映する企画
なんでそんなに見るのかといえば、多分この映画が好きなんだと思う。
おいそれと人には勧められない映画だが、面白いと感じる人には多分とてもハマる映画であることは間違いない。
劇的な事は何も起きないし、見ようによっては退屈だし(現に3割くらいの人は寝ていたと思う)、売り出し注のキャストは一人もいないし、テンションが高いわけでもない(むしろ低い)。
それでもこの「文化祭までの三日間」を描いたこの映画は、私にとっては傑作なんだ。
まあ、なんども見ているので目新しい感想はないんだが、一度目は理解できなかった元のバンド内のイザコザであるとか、メンバーそれぞれの人間関係であるとか、そういった部分がちゃんと頭の中に入った状態で見ると、実に細部までこだわって撮ってるんだなぁ、なんてちょこちょこと思う節が出てきて嬉しかった。
何度見ても感心するのは関根史織をキャスティングした慧眼と、
山崎優子の歌う「すばらしい日々」。
特に後者を大音響の劇場で聞けた事はとても価値ある体験だった。
「意味あんの?」と訊ねる元ボーカルの三村恭代に「意味なんてないよ」と即答する香椎由宇。
そう、青春に意味なんて求めなくて良いのかもしれない。
※両サイドで地蔵になる二人がまたステキ。
「出りゃあなんだって楽しいんだからサ」と語る山崎優子の言葉に思わず感動した祝日の午後。
≪追記するコーナー≫
序盤で前田亜季が「それ、違う!」と全力で否定した意味がわかるシーン。
同属嫌悪というかなんというか、二人の間にはそういうものがあるのかもしれないけれど、
深いところでは分かり合っている、そんなものがチラリと見える瞬間。
今までは普通に見てしまっていたのだが、最近はこのシーンがお気に入り。
≪蛇足するコーナー≫
この人が監督した映画を数本見て気付いたこと。
私はどうやら登場人物に感情移入せず第三者視点で俯瞰的にみるスタンスっぽい事。
だからこういう映画が肌にあっているという事。
▼状況
MOVIX伊勢崎にて特別興行価格で鑑賞
▼観客
すごいいたけど大半が寝てたw
▼対象
見る人を選ぶ映画であることは間違いないけど、でも感想は変わらず。
▼見所
ラストシーンの時計が16:00ちょっと前くらいなら、もっとリアリティがあったかな。
▼関連
リンダ リンダ リンダ【DVD】
by unknown0083 | 2008-11-03 15:30 | 映画