【DVD】ぜんぶ、フィデルのせい
2009年 06月 19日
▼状況レンタルDVDにて
▼動機
TSUTAYAオンラインのジャケット借り
▼感想
「教育」の恐ろしさ
▼満足度
★★★★★☆☆ なかなか
▼あらすじ
1970年代のパリ。弁護士の父(ステファノ・アコルシ)と雑誌記者の母(ジュリー・ドパルデュー)を持つアンナ(ニナ・ケルヴェル)は、名門のカトリックスクールに通うお嬢様。しかし、スペインで反政府活動を行っていた伯父の死をきっかけに、父と母は社会的良心に目覚め、アンナと幼い弟を残してチリへ旅立ってしまう。
▼コメント
TSUTAYAオンラインの新作コーナーになんとなく気になるパッケージとタイトルの映画があったので借りてみた、というのが動機。
借りた当時は「フィデル」が何なのかという事も知らなかった。
※鑑賞はモーターサイクルダイヤリーズやチェより前
映画は、両親の共産主義思想化に伴い、ブルジョア階級にいた家族が徐々に変貌して行くさまを子供目線で描いた物語。
結構深刻な物語だと思うが、子供目線でフィルターがかかっているため意外とほのぼの。
小さな小さな自分の世界を守るために必死になる姿はなんとなく共感できた。

この映画の面白さの半分弱はアンナ役の子役、ニナ・ケルヴェルによるもの。
外国人子役なので、今後良い女優になれるかどうかはわからないが、この映画では大変いい仕事をしたと思う。
あの目、あの声、あの動きが、今でもなんとなく頭に残っている。
子供の世界は、大人が思う以上に、大人の世界の影響をもろに受ける。
「共産主義」「団結」「中絶」など、およそ子供の世界とはかけ離れた言葉を覚えて行く薄ら寒さを、端で笑う分には楽しいいような気がしたが、どこの世界のであってもいつの時代であっても、親は子供に対してこういう事を多かれ少なかれやっているのだと思った。
※人工無能な白いネコ(S○NY製)にお馬鹿な言葉を覚えさせてた事は棚に上げる
そして、こういうお話は実際にその辺にありそうで怖い。
この映画は両親の共産主義化に伴う家庭の変化だったのであまり日本人には馴染みがないかもしれないが、これを、先物取引のお話であるとか、マルチ商法のお話であるとか、宗教の問題のお話であるとか、ステキな儲け話であるとか、そういう事には置き換えてみると、やっぱり実際にありそうだなっと言うことがわかってくる。
決して、
「日本!平和!無関係!」
という他人事では見られない恐ろしさがあった。
なお、タイトルとパッケージのみで借りたため内容まではちゃんと確認しておらず、社会主義革命かなにかの戦争を子供目線で描いた結構ギスギスした物語だろうかと思っていたのだが、全くそういう物語じゃなかった。
≪追記するコーナー≫
アンナとセシルの会話が思わぬ方向に進んで行き、
「おっとこの先どうするつもりだ?」
っと思うシーンがひとつあったが、そこでなかなかナイスな字幕がでた。
さすがはプロ!慣れてらっしゃる!
▼対象
「チェ」シリーズ(モータサイクルも含む)の番外編としても楽しめるかも
▼見所
タイトルの「ぜんぶ」の部分がひらがななのがインパクト
by unknown0083 | 2009-06-19 23:38 | 映画


